大歓声を浴びた武豊

［ＧⅠジャパンカップ＝２０２４年１１月２４日（日曜）３歳上、東京競馬場・芝２４００メートル］ 【写真】壮絶な叩き合いとなった直線の攻防 　東京競馬場を埋めつくす約８万人の観客の前で勝利を決めた武豊騎手とドウデュース。レース後はどこからともなく〝ユタカコール〟が巻き起こり、拍手喝采を浴びた。 　武豊騎手を祝福したのは競馬ファンだけではない。表彰式では、宣言通りに旧知の仲である元プロ野球選手のイチロー氏とがっちり握手を交わし、抱き合った。 　その後は、レジェンド２人のトークショーも実現。競馬場に来ることが初めてだというイチロー氏は、アンバサダーのオファーが届いた時点で「武さんに会えるかも！と思った」と明かし、武豊騎手への〝愛〟を感じさせた。 　誰もが魅了されるのが武豊という人だ。表彰式が終わり、ジョッキールームに戻る際、心温まる場面に遭遇した。スッと東京競馬場の食堂に入り、両手を挙げて喜びを表現すると、食堂のお母さんたちは満面の笑み。〝おめでとう！〟の大合唱でジョッキーを迎えた。競馬ファン、著名人、身近な人…。誰からも愛される――。武豊騎手がレジェンドたるゆえんを見た気がした。