「まさかこんなものまで!?」危険すぎる子どもの“誤飲・誤嚥” 思わぬ事故を防ぐために知っておくべきこと
身近に潜む危険…「誤飲・誤嚥(ごえん)」
子どもが口にしてはいけないものを手に取るのを目にして、慌てて取り上げた経験はありませんか? 好奇心旺盛な子どもたちは、身の回りのあらゆるものを口に入れてしまいがちです。 「目が届く範囲」ってどこまで? 子どものケガを未然に防ぐため、知っておくべき「3H」とは そこで今回は、大阪大学大学院人間科学研究科附属未来共創センター子どもの安全ラボ代表の中井宏さんと岡真裕美さんの著書『子どもを全力で守る本』(いそっぷ社)を一部抜粋してご紹介。子どもの命を守るために重要なことが、子どもが大切にしているクマのぬいぐるみ目線でわかりやすく解説されている”子どもの事故予防”の本です。 「まさかこんなものが!?」というような身近な食べ物や意外な日用品にも、子どもの命を脅かす可能性はあります。「うちの子は大丈夫」そう思っているあなたも、ぜひ読んでみてください。子どもの安全を守るために、私たち大人ができることを知っておきましょう。
【屋内の危険/誤飲・誤嚥】こんなものまで飲み込んじゃうの!?
<3歳の口はトイレットペーパーの芯くらい> 子どもの口の大きさは3歳児で約4cm。トイレットペーパーの芯の直径と同じくらいなんだ。小さい子は口に入れて良いものと悪いものが分からないからなんでも口に入れちゃうし、パパやママも、お餅の他にも喉に詰めやすい食べ物があるのを知っておいて! 窒息(ちっそく)事故は5歳以下の子どもに多いけど、カケルでも、大人でも危険なんだ。
身近な食べ物でも誤嚥
誤嚥の可能性があるのは、ブドウ、リンゴ、プチトマトや球形チーズ、豆、イカ…カケルやミチルが大好きな食べ物だね! 特にブドウは、品種改良が進んでパパやママの子ども時代よりも甘くて大きくなっている。とってもおいしいから、大人は自分の子どもの時と同じように丸のままあげちゃう。でも、小さい口ならつるんと入って窒息してしまう。 プチトマトも同じように危険だから、パパママは面倒かもしれないけど、カケルが食べやすいようにカットしてあげて! あと、豆やピーナッツなどのナッツ類も注意! 2021年に消費者庁から「豆やナッツ類など、硬くてかみ砕く必要のある食品は5歳以下の子どもには食べさせないで」って通達が出ているよ。小さい子が豆を食べる時は豆ごはんや煮物にして食べてね。 そして、見た目で忘れちゃうけど、チョコやお菓子でコーティングしているピーナッツやアーモンドも「ナッツ類」だから忘れないで! ピーナッツの誤嚥は多いんだ。 「大人が近くで見ているから」と安心しがちですが、注意しなければならないポイントが……。そのお話は次回。