進化系ベイブレードやSNS映えリカちゃん…クリスマス玩具はレトロや大人向けがトレンド
今年のクリスマスプレゼント用玩具を紹介する「クリスマスおもちゃ」トレンド記者発表会が3日、東京都内で行われ、昭和、平成の時代に子供たちをとりこにしたおもちゃが進化した最新版が数多く並んだ。盛り上がるペットブームを背景にペットトイもラインアップが充実。「今年1年頑張った自分へのご褒美に」と、子供心を持つ大人向けの「キダルトトイ」も注目を集めた。 【写真】ペットフードをあげるとチュッチュと音を立てて食べるしぐさを見せるイワヤの「ちゅ~るあげるね! チワマルちゃん」 ■昭和・平成にヒットした玩具が話題 今年のトレンドの一つが親世代の昭和、平成に人気を博した玩具の進化版。1999年に発売し、当時の子供たちを熱狂させたタカラトミーの現代版ベーゴマ「ベイブレード」は現在、加速ギミックを搭載した第4世代の「BEYBLADE X(ベイブレードエックス)」に進化している。 97年発売のバンダイの高性能ヨーヨー「ハイパーヨーヨー」も進化。今年7月発売の「HYPER YOYO ACCEL(ハイパーヨーヨーアクセル)」は本体を手に持ってひもを勢いよく引くことで、本体を投げずに高速回転させることができる新機能「アクセルシステム」を搭載した。 日本玩具協会の藤井大祐専門委員は「昭和レトロや平成レトロといった言葉が注目されている今年、おもちゃの世界でも昭和や平成の時代にヒットした商品が話題となっている」と説明する。 ■キダルトトイにも注目 見ているだけで癒される犬や猫のしぐさを再現したペットトイも人気だ。イワヤが今年7月に発売した「ちゅ~るあげるね! チワマルちゃん」は、いなばペットフードとのコラボレーション商品。パウチ入りペットフードを模した棒状のパーツを犬の口に当てると、チュッチュと音を立てて食べるしぐさを見せる。 今年初めて1兆円を突破した国内玩具市場を牽引する大人向け玩具「キダルトトイ」にも注目が集まる。タカラトミーの着せ替え人形「リカちゃん」には今年9月、関節が動く可動式ボディー「ネオリカボディ」を採用した「フォトジェニックリカ」シリーズが登場。「SNS映え」するポージングが可能なリカちゃんは大人の女性に人気だ。 バンダイがクリスマスをテーマに、3~12歳の子供を持つ男女600人を対象にインターネットで11月に行ったアンケートによると、今年のクリスマスプレゼントの平均予算は8138円。昨年より420円多く、3年ぶりに8千円台となった。