注目の男子100m優勝候補筆頭は20歳の栁田大輝、直近のレースで追い風参考記録ながら9秒台!【日本選手権プレビュー】
スタート時の脚の位置も変更した。「スターティングブロックの前脚(左脚)の位置は変えずに、後ろ脚を2目盛(8~10cm程度)前に出すことで、一気に重心ごと前に持ってくことができました」 そして9秒97までのプロセスで、自身の力が明らかに次のステージに上がったと自覚した。「今は五輪標準記録の10秒00を切ってからが、世界との勝負だという気がしています。まずは9秒台で走って、それを安定させることを目標にやっていきます」 Road to Paris 2024(標準記録突破者と世界ランキング上位者を1国3人でカウントした世界陸連作成のリスト)で出場選手枠内の安全圏につけているため、日本選手権で2位以内に入れば代表入りは確実だ。9秒97を出した後にも、「日本選手権は2位以内に入ることが一番」と話している。 しかし意識的にその発言をしたのは間違いない。本当の目標は標準記録の10秒00を切って優勝し、五輪代表内定を決めることで間違いない。そして日本選手権で9秒台後半を出せば、パリ五輪の準決勝を9秒台前半で勝ち抜くイメージも持てるはずだ。 (TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター)
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