「10年後の肌年齢を左右します」エイジングケアに力を入れるベストな年齢とは「注目のレチノールは使いすぎると炎症が?」【スキンケアの嘘・ホント】
あの雑誌では「NG」と言われていることが、美容系ウェブメディアでは「正解」と言っていたりする。Web検索やSNSなどのおかげで、知りたい情報を簡単に調べることができるようになりましたが、その反面「本当なの?」と思ってしまうような、不確かな情報もあふれています。 そこで、大ヒットコスメ「DUOクレンジングバーム」の生みの親でもあり、登録者数12.1万人越えの人気YouTubeチャンネル『さきめぐ Beauty Class』を運営、女性誌でも活躍する美容家の咲丘恵美さん・通称さきめぐ先生に、都市伝説になりつつあるスキンケアのあれこれについてお伺いします。化粧品開発者でもあり、科学的知見に精通した先生の解説は見逃せない!
Q1.若いうちから高い化粧品を使っているといずれ効果がなくなるから、エイジングケアを始めるのは老化サインが出てからがいいですか?
A.老化は後天的な影響が約8割と言われていますので、成長期が終わったらエイジングケアを始めましょう。 ヒトの遺伝子は生まれた時から変わりませんが、後天的に受けるストレスによって、どんな遺伝子が大きく発現するか、弱まって発現するかが変わることがわかってきています。たとえばメラニン(黒色または褐色の色素)関連の遺伝子が大きく発現してシミができやすくなったり……。 つまり、紫外線やブルーライト、大気汚染、精神的なストレスなどの後天的な影響によって、シミやシワ、たるみ、肌荒れなどといった肌エラーの悪化に繋がるのです。 成長期には個人差があるのですが、20代になったらエイジングケアを始めていいと思います。エイジングを感じる前からケアすることで、肌エラーが蓄積するのを防ぐことができます。
ただし、むやみにレチノールなどを使用するのはおすすめできない
ですが細胞増殖には限りがあるので、健康な細胞が適正量ある20代のうちからコラーゲン促進成分(成長因子やレチノールなど)を無闇に使用するのは個人的にはおすすめしません。 さらにEGFやFGFといった成長因子は、肌細胞を活性化させる反面、メラノサイト(メラニンを産生する細胞)活性化因子にもなるので、シミが気になる方は要注意。私はシミ体質なので基本的に使わないです。 レチノールも使いすぎると炎症に繋がる可能性があるので、2~3日に1回、夜のみの使用にとどめるなど、使いすぎない工夫を。 20代のうちは、無闇に“増やす”、“活性化する”成分ではなく、抗酸化力の高い「ビタミンC」や、抗炎症・美白効果のある「トラネキサム酸」などの人気成分をはじめ、肌のチカラを高めてくれるアプローチの成分を取り入れるのがおすすめです。
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