「ブライダルチェック」を受けるべきタイミングはご存じですか? 検査内容や費用も医師が解説!
ブライダルチェックの期間や受けるタイミング、費用は?
編集部: ブライダルチェックはどのタイミングで受けたらいいですか? 干場先生: ブライダルチェックは、結婚準備の初期段階で受けることをおすすめします。早めに検査しておくことで、検査結果に基づいて必要な健康管理や治療をおこなう時間を確保できます。特に妊娠を計画している場合は、結婚式の日程や妊娠計画に影響を与えないよう、余裕を持って検査を受けることが重要です。 編集部: ブライダルチェックには、どれくらいの時間がかかりますか? 干場先生: 医療機関や検査日の混雑状況などにもよるかもしれませんが、全ての検査をおこなっても30分程度で終わることがほとんどです。ネットなどで簡単に検査結果を確認できるところもあると思いますが、医師がきちんと説明してくれる医療機関で受けることをおすすめします。なお、当院の場合は精液検査であれば検査結果が当日中に出ます。ほかの検査結果については、1~2週間お時間をいただいています。 編集部: 費用も気になります。 干場先生: ブライダルチェックは保険適用外のため、自費診療となります。また、ブライダルチェックに含まれる検査内容も医療機関によって異なるので、事前に電話で問い合わせたり、HPで確認したりしてから、受診することをおすすめします。なお、がん検診や風疹抗体検査は、自治体からの助成を使用することができます。 編集部: 自費診療になってしまうのですね。 干場先生: はい。保険適用外となってしまいますが、現在様々な自治体で、妊娠・出産前のヘルスチェックに対する助成金が導入されてきています。例えば、東京都では「TOKYOプレコンゼミ」という講座を受講した都内在住の18~39歳を対象に、女性は上限3万円、男性は上限2万円の助成金が出ることが決まりました。対象となる検査や検査を受ける医療機関が定められているので、詳細はご確認ください。助成制度を導入している自治体は東京都以外にもあるので、ご自身のお住いの地域を調べて、ぜひご活用ください。 編集部: 最後に、読者へのメッセージをお願いします。 干場先生: ブライダルチェックは、将来的な妊娠や健康リスクなどについて知ることのできる貴重な機会です。特に不妊が社会的な問題となっている現代社会においては、男女ともに知っておいていただきたいと思います。不妊は、男女どちらに要因があっても起こり得ます。決して女性だけではなく、男女ともに関係していることを認識していただき、将来的に子どもを持ちたいと考えている人は、結婚時期にこだわらず早めに受けることをおすすめします。