「50代白髪調査隊がゆく! 白髪の悩みQ&A」テクニック不要、自宅で洗髪のたびに自然な髪色に!? そんなワガママがかなうのが大注目されているカラートリートメント
セトッチ: カラー「トリートメント」というくらいだから、いわゆる、髪の傷みをケアするトリートメントに、染料が混ぜてあるということですか? 花王 島津:名前は「トリートメント」ですし、髪をケアする成分が多く入っているのは確かですが、薬機法上では、「染毛料」という化粧品に分類される、ヘアマニキュアと同じ分類になります。 セトッチ:なんと! いわゆる一般的なトリートメントとはちょっと違って、基本的には「髪を染めるもの」という製品になるんですね。そして、ヘアマニキュアと同じ分類とは意外です。ヘアケア製品だと思っていたので…。 花王 島津:白髪を染める「ヘアカラー」は、医薬部外品に分類される「染毛剤」で、キューティクルを膨潤させてその隙間を広げ、染料を髪の内部に浸透させて色をつけます。 一方、カラートリートメントは、化粧品に分類される「染毛料」で、毛髪の表層部に色素を徐々に浸透させることで髪を染めていくという製品です。 同じく「染毛料」であるヘアマニキュアとの違いは、ヘアマニキュアが1回の使用で染まるように作られているのに対して、カラートリートメントやカラーリンスは、連続して使用することで徐々に染まっていくように設計されています。 セトッチ:カラートリートメントなら髪が傷まない、逆にケアできるというイメージは正しいですか? 花王 島津:化学反応を伴わない染め方なので、髪が傷む心配はありません。また、髪に栄養を与えてハリ・コシを出すとか、傷みをコーティングしてパサつきを抑えるなどの効果もあります。 セトッチ:それは、カラー頻度が上がってくるこの年代にはうれしいです! ほかにもメリットはありますか? 花王 島津:そうですね。あとは、入浴中にトリートメント感覚で使用できることに加え、乾いた髪で白髪が気になる部分に塗ることもできるので手軽ですし、周囲を汚す心配が少ないというのもメリットだと思います。 また、アレルギーなどにより、一般的なヘアカラー(ジアミン系)が使えない方でも使用できるというのもよい点です。 セトッチ:なんだかよいことだらけ…ですが、逆にデメリットはありますか? 花王 島津:デメリットとしては、脱色しないので、染める前の髪色より明るくすることはできないということですね。 また、ヘアカラーの染まりとは異なり、白髪を目立たなくするといった仕上がりなので、しっかり黒髪のように染めたいという方には物足りないかもしれません。白髪が完全に隠れなくても、ぱっと見わからなければよいという方向きですね。 まだそれほど白髪が多くなく、目立たなくできればいいという方、手軽に白髪を目立たなくしたいという方に人気です。あとは、ヘアカラーとヘアカラーの間のつなぎとして、白髪をなじませるといった感覚で使用する方も多いようです。
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