近鉄が観光特急「あをによし」を来年4月から運行 投資額は約3.3億円・奈良イメージの高級感ある内外装
2022年4月29日から運行予定
近畿日本鉄道(近鉄)は8日、大阪難波駅~近鉄奈良駅~京都駅を結ぶ観光特急「あをによし」を2022年4月29日から運行すると発表した。 【写真特集】近鉄・新型名阪特急「ひのとり」車両公開の様子(2019年11月19日)
都の美しさをイメージ
発表によると、「あをによし」は世界遺産や国宝が数多く存在する古都・奈良にかかる枕詞(まくらことば)で、都の美しさをイメージしたという。
特急車両12200系を改造、座席数は84席
4両1編成で特急車両12200系を改造。座席数は84席(全席指定)で、週6日運行。停車駅は大阪難波、大阪上本町、鶴橋、生駒、学園前、近鉄奈良、大和西大寺、近鉄丹波橋、京都となっている。また、朝夕の2便については、大阪難波駅~近鉄奈良駅~京都駅間を乗り換えなしで利用できるとしている。
奈良をイメージさせる高級感のある内外装が特徴
座席は2人用ののツインシートと、3~4人用のサロンシートを用意。2号車には、軽食や飲料等を提供する販売カウンターを設置。古都・奈良をイメージさせる高級感のある内外装が特徴で、投資額は約3.3億円にのぼるという。
コロナ禍後のインバウンドなどのニーズを見据えデビュー
同社は「列車に乗ること自体を目的とするご旅行や国内から京都経由での奈良観光、コロナ禍後のインバウンドなどのニーズを見据えデビューさせることとしました。観光特急『あをによし』に乗って、ゆったりと大阪・奈良・京都を巡る旅にお出かけいただければと考えています」とコメントしている。