開店前から50人が並ぶ行列店、創業70年超の老舗も!官僚が推す「函館塩ラーメン」の名店4軒
日本を代表する3大ラーメンのひとつ、「札幌味噌ラーメン」を生み出した北海道。だがラーメン官僚曰く、札幌だけでなく函館も外せないラーメン激戦区だという。 【写真15点】「北海道・函館は塩ラーメンの名店揃い」を写真でチェック
今回は、函館塩ラーメンの名店を紹介!
北海道の3大ラーメンのひとつ、「函館塩」
一般的には、いわゆる“日本3大ラーメン”の一翼を担う「札幌味噌ラーメン」が圧倒的な知名度を誇り、「味噌ラーメン王国」のイメージが強い北海道。しかしながら、北海道ならではのラーメンは、決して「札幌味噌」のみにとどまるものではない。 北海道には各所に一定規模の人口規模を有する都市が点在する。その中の複数の都市において、地域の食文化を色濃く反映したご当地ラーメンが提供されているのが実情だ。 例えば、旭川市。同市においては、豚骨・鶏ガラ等から採った出汁と、煮干し・昆布等の魚介素材から採った出汁を「Wスープ」の手法で合わせ、仕上げに大量のラードを加えて作る「旭川醤油ラーメン」が、ご当地麺として根付いている。 函館市においては、鶏ガラ・豚骨に昆布・ホタテ・野菜等を合わせ、スープが濁らないよう、弱火で丁寧に炊き上げた清湯スープを用いて作る「函館塩ラーメン」が、古くから函館の味として親しまれている。 これら「札幌味噌」「旭川醤油」「函館塩」の3種は、「北海道3大ラーメン」と総称される、北海道を代表するご当地麺だ。ほかにも、あっさり醤油スープの「釧路ラーメン」、室蘭・苫小牧の「カレーラーメン」など、さまざまなご当地ラーメンが道内各地に根付いている。
そんな北海道のラーメンシーンだが、今回は、函館市のラーメン店を紹介したい。函館市は、札幌市、旭川市に次ぐ、道内第3位の人口(23.8万人)を擁する日本屈指の観光都市。そんな同地で提供されるのは、星の数ほどある全国のご当地ラーメンの中でも希少価値が極めて高い、「塩ラーメン」だ。 また、函館市は、一説によればラーメンと思しき食べ物が、日本で初めて商業的に提供された土地であるとされている。1884年、当時刊行されていた「函館新聞」には、「1杯15銭で『南京そば』を提供している」ことを示す広告が掲載されていた。1855年に開港した函館港には多くの華僑が来日し、飲食店を構えたことから、早くから同地にラーメン文化が根付いていたのである。