わが子はどのタイプ? 子どもが学びに集中できる手がかりになる「3つのタイプ」の見極め方【チェックリスト付き】
【学び方の傾向】を探るチェックリスト 子どもはどのタイプ? 学びの特徴をとらえよう 次の質問それぞれについて、お子さんが最も当てはまると感じるものを 一つずつ選んでください。(小川式才能タイプ診断「コドモトメガネ」から抜粋) (1)熱中している時の様子を表すとしたら次のうちどれが近いですか? ア じっと固まったように集中している イ 体を揺らしたり何かを握ったりしながら取り組む ウ 時折周りに目を向けつつ、目の前のことを見つめるようにしている (2)次の中から選ぶとすればどの遊びが好きですか? ア クイズ・なぞなぞ・しりとりなど言葉を使った遊び イ 工作・折り紙・スライム作りなど手を動かして形をつくる遊び ウ 塗り絵・貼り絵・シール貼りなど色を使った遊び (3)パズル遊びをする時の様子を表すとしたら次のうちどれが近いですか? ア 部品一つ一つを確認してから順に合わせていく イ 手に持ってとりあえず当てはめていくようにして遊ぶ ウ じーっと眺めて気づいたものをパッとはめる (4)友達と遊ぶ時の様子を表すとしたら次のうちどれが近いですか? ア 特定の子とじっくり遊ぶ イ みんなの輪の中に飛び込んだり、自分から声をかけたりして遊ぶ ウ 最初は様子を見て途中からみんなと一緒に遊ぶ (5)次のうちでは、どの遊びをすることが多いですか? ア 歌うこと・おしゃべりすること イ 作ること・組み立てること ウ 図鑑・地図を見ること (6)学校の出来事を話す時の様子を表すとしたら次のうちどれが近いですか? ア あったことを順番に全てしゃべろうとする イ ぽつぽつと言葉少なにしゃべる ウ 一気にばーっとしゃべる (7)怒る時の様子を表すとしたら次のうちどれが近いですか? ア 不満や怒りを言葉に出して怒る イ 踏みつけたりこぶしを握り締めたり物に当たる ウ 怒ってものを言わなくなる (8)褒められて喜ぶ時の様子を表すとしたら次のうちどれが近いですか? ア 「どこがすごい?」など褒められた内容の追加説明を求めてくる イ 体をクニャクニャしたりリズムを取るようなしぐさでうれしさを味わう ウ うれしそうにしながらこちらの顔を何度も見てくる (9)お片付けをする時の様子を表すとしたら次のうちどれが近いですか? ア 本人なりの順番に従って片付けていく イ 分類せずにただまとめて移動させる ウ いったん全体を眺めた後、パッパと進める (10)迷路で遊ぶ時の様子として近いのは次のうちどれですか? ア 分かれ目に来るたびに、一回一回よく考えてから進む イ 行くだけ行ってみて詰まったらまた戻って試す ウ 全体を眺めて見当をつけてからなぞり始める 以上10個の問いに対して、ア・イ・ウの個数はそれぞれいくつになったでしょうか。もっとも個数が多かったものが、お子さんがよく使う学習優位感覚です。 ア=聴覚タイプ イ=身体感覚タイプ ウ=視覚タイプ (「コドモトメガネ」では実際には10タイプに分析) 診断が済んだらさっそく傾向を見てみましょう。 視覚タイプ <基本的な特徴と学びの傾向> 目から入ってくる刺激に敏感で、情報の細かい部分よりも全体像をつかむようにして取り入れるタイプ。理解も早く、説明するときは早口になりやすいです。その半面、忘れやすく飽きっぽいところも。学習の場面では、図や表を書くと理解しやすいと感じたり、結論を先に知ったうえで理由を説明するといったやり方を好む傾向があります。 <関わり方や集中できる学習方法> その日の宿題や学習の全体を見せてから、取りかかる順番を考えると納得します。視界の情報が多いと気が散る傾向があるので、学習スペースに余計な物があれば整理したり、照明を調節したりすることで集中力をキープしましょう。 身体感覚タイプ <基本的な特徴と学びの傾向> 体の動きや肌感覚で感じ取ることに敏感で、勘がよく、雰囲気を察知する力が優れています。体を動かすことを好むため、説明を聞く前に自分でやってみようとするところがあり、実際にやって理解した内容は深く定着します。じっとしていることが苦手で、聞くだけ、見るだけという環境では集中が持続できません。身振り手振りを交えて話すことを好む傾向にあります。 <関わり方や集中できる学習方法> 子どもの体験と結びつけたり、実際にやってみせてまねをさせたりしながら説明するなど「体感」に意識した働きかけ方が効果的。学習スペースに閉じ込めず、その日の気分で集中できる場所を子どもに見つけさせるのも◎。 聴覚タイプ <基本的な特徴と学びの傾向> 音や言葉など、耳から入ってくる刺激に敏感で、一音一音を確認するように情報を取り入れます。記憶力が高いことも多いです。論理的で手順を追って物事を確実に進めていくことが得意ですが、そのぶん習得までに時間がかかることも。学習の場面では、カテゴリーに分けて考えたり、順を追って言葉で説明したり、音読しながら暗記するのを好む傾向があります。 <関わり方や集中できる学習方法> 論理的に考える傾向があるので、やることの手順を整理してあげると安心できます。また音や人の声に反応しやすいので、勉強中に物音が多いと気になって集中できないことも。静かな空間を作ってあげましょう。