スペインの鉄砲水で95人死亡 東部で近年最悪の自然災害
ウティエル、スペイン、10月31日 (AP) ― スペイン東部バレンシア州で発生した鉄砲水は車を押し流し、村の道路を濁流に変え、鉄道と高速道路を分断、少なくとも死者95を数えるという近年最悪の自然災害となった。 州当局は10月30日の時点で、70人の死亡を確認していたが、死者数は今後さらに増えるものと見込まれる。 ウティエルでは、車や家具などが泥だらけになった道路に散乱する中、住民が被害状況の把握に努めている。 29日から30日にかけての暴風雨は、マラガからバレンシアまでのスペイン南部と東部の広い範囲で洪水を引き起こした。 濁流は猛スピードで車を押し流し、家財道具や木片が水中で渦を巻いた。 警察とレスキュー隊は、ヘリコプターで被災者を浸水した住宅から引き上げ、ゴムボートで車の屋根に取り残されたドライバーを救出した。 (日本語翻訳・編集 アフロ)