ボローニャ、イタリア、10月21日 (AP) ― 先週から降り続いた大雨で、イタリア北部エミリア・ロマーニャ州では10月20日、複数の河川が氾濫、あるいは堤防が決壊するなど大規模洪水が発生した。 　同地域の消防隊が公開した映像では、バニョーロ・イン・ピアーノ郊外の堤防が破堤し、裂け目から大量の水が流れ込む様子が映し出されていた。 　ボローニャ市周辺では、ラボーネ川、サベーナ川、ゼーナ川、イディーチェ川が氾濫した。 　消防は、週末から行方不明になっていた住民の遺体を激流に流された車の中から発見するなど、300回を超える捜索救助作業を行った。 　海岸沿いの町ガッテオ・ア・マーレでは、消防が道路をふさいでいた倒木を除去し、カンペジーネでは洪水で家族から取り残された犬を救助した。 　17日から19日にかけてイタリア全土に降ったの大雨で、特にリグーリア州、トスカーナ州、シチリア州で土砂崩れや洪水が発生、各地に甚大な被害をもたらした。 （日本語翻訳・編集　アフロ）