立憲代表選 立候補4氏が会見(全文3)公助を整え、自助を発揮しやすい社会に
単に労働力として見ないこと
小川:ジェンダーの問題がなぜ大事かという質問は、これ結構深い質問で、それ、なぜだということを明確に答えるのは非常に難しいです。だけど、本当はそういう質問が出なくて済む社会がいいんでしょうね。今回も西村さんが立候補されているから、われわれこれ、男4人にならずに済んでいるわけです。本当に。ここ男だけだったらやっぱり、ずいぶんバランス悪いと思いますし、そうおっしゃっているこの記者の皆さま方もほとんど男性でしょう。これ、なぜなのかと。これはやっぱり社会のいろんな仕組みとか制度とか、培われてきた良くも悪くも文化とか、あらゆることが関連しているんじゃないですか。世の中は男性と女性が同数なのに、なぜ出るところに出たら、ずいぶんそのバランスが悪いのか、それは今の社会の構造や社会のカルチャーにどういう影響を及ぼしているのか、まさにそういう問いが発せられなくて済むような社会が一番息苦しくなくて、可能性に満ちた社会なんじゃないかという気がします。 外国人の方は、とにかく単に労働力として見ないことですよね。人ですから。それは人権もあれば、ご家族もあり、人として一緒にこの日本社会で生きていくということが、制度の上でも、文化の上でも、十分に育まれて、国際社会に親和的な日本社会に今まで以上にしていくべきだと思います。 司会:ありがとうございました。質問は1人1問でお願いいたします。では、お願いします。
農政でどんなことに力を入れたいか
日本農業新聞:日本農業新聞の【マツモト 01:07:41】と申します。農業政策について具体的なお考えを伺いたいんですけれども。農政でどんなことに力を入れたいとお考えかっていうのと、すいません、併せて、立憲民主党はこれまで戸別所得補償の復活ということも柱に据えてこられたと思うんですけれども、そうした路線をそのまま変えずにいくのか、あるいは一定程度、修正するのか、進化させるのか、するとすれば、どういったところを変えるのか、その辺りも併せて伺えればと思います。 司会:西村候補、お願いいたします。 西村:やはり私たちが口にするもの、食べるものというのは命の源であります。今後の世界情勢考えていきますと、食の安全保障というのは極めて重要だと私は思っています。ですので、立憲民主党はかねてより農業者戸別所得補償制度の復活を訴えてまいりましたが、それを私は継承していきたいと考えております。併せて漁業あるいは林業、本当に国産のものを、安全で安心できるものを提供するために生産者の皆さんが頑張ってくださっている。そのことにきちんと報いる政策を私は社会政策と、一環としてやっていきたいと思っております。社会に必要なものだから社会政策の一環としてやっていきたと考えています。 逢坂:私は1次産業っていうのは、ほかの製造業などと違っていると思っているんです。ほかの製造業はもうかるからやる、もうからなければやめていいっていう性質をもっているわけですね。ところが農業あるいは林業、漁業。これ、もうかる、もうからないにかかわらず、これは必須の産業です。だからなくしちゃいけない。そのことを原点に私は考えるべきだと思っています。 それを出発点にすると、例えば農業基盤整備、これをしっかりやる必要があります。あるいは収入の変動対策。それは戸別所得補償も含むでしょう。漁業だったら共済も含むでしょう。林業も被害が出たときにどうやって補填するかっていうようなことも必要だと思いますので、収入の変動対策、こういったこともしっかりやる必要がある。いずれにしても1次産業は国家に欠くことのできない産業だという認識の下にさまざまな政策を展開していきたいと、そう思います。