立憲代表選 立候補4氏が会見(全文3)公助を整え、自助を発揮しやすい社会に
多文化共生社会を必ずつくらなきゃいけない
そして市場で言えば、実は私は国会で以前取り上げた問題で、お母さんの自転車の前と後ろに子供を乗せられるようにする、これは私が国会議員になるまでは駄目だと、警察庁がルールを厳しくしていたんですね。でもそれはお母さんの視点によって、自転車の前と後ろに、自転車を安全にすることによって子供を乗せていいじゃないかということを国会で解決させていただいたことがあって、こういう問題というのは女性だからこそ、やはり真実味を持って訴えてこれるということがあったと思います。そういった意味では、実は今、前を後ろに自転車、子供を乗せるという自転車がばか売れして、市場も拡大するわけですよね。やはり女性の視点や若者の視点、いろんな方々の視点によって新しい市場が生まれる。これは十分に経済につながる話だと思います。 そして外国人の受け入れについては、私はやっぱり人間は物ではない、外国人がこの日本に魅力を持って、憧れを持って来てくださるわけです。そういう方々が、例えば日本の景気が悪くなった途端に首を切られて、本国に帰れ、あるいは、あとは自分たちでなんとかしなさい、こんなことはやっぱりあり得ないと思いますよ。しっかりと外国から来られた方々がこの日本に暮らして良かったねと、この日本で子供を産んで定着していこうよと、そういうふうに思っていただけるような多文化共生社会を必ずつくらなきゃいけない、そう思っています。
多様性があるほうが真実が見えていく
西村:この新型コロナウイルス感染下で180万人の女性の非正規の労働者が、仕事が減るなどで実質的に失業したという報道がございました。私は本当に深刻に受け止めております。経済的な格差、これは非常に深刻なので、今回のことを契機にやっぱり同一価値労働同一賃金、これを実行していきたいと思っております。男らしさ、女らしさ、こういったことが日本の社会の中ではやはり強く残っているんではないでしょうか。男だからこうあるべき、女だからこうあるべき、それがいかに個々の人たちの生きづらさを生んでいるかということを考えたときに、それを取り巻く法律や制度、税制、こういったものを1つ1つ取り除いていく必要があると私は思っております。 それから外国人労働者についてですが、ウィシュマさんが、本当に日本があれほど好きで来られたのに、なんであんな不条理な亡くなり方をしなければならなかったのかと考えますと胸が痛いです。入管行政、これを徹底的に見直すと同時に、外国人の人権もしっかりと守っていく、そういう共生社会・日本、これをつくっていきたいと思っています。 逢坂:私は先ほど実務の経験が長いという話をさせていただきましたが、昔、農産物の直売所でメロンの販売をすると。で、メロンの販売のルールが糖度、甘さですね。甘さ14、これよりも上じゃなきゃ駄目だっていうことをルールで決めてたんですよ。ところが男の人の会議では守っていない人がたくさんいるのに、全然そのことをしゃべらないんですね。あるとき女性が複数その会議に入ってきて話をしたら、何言ってんですか、あんたたち糖度14を守ってないでしょうみたいなことをぽんと言ってくれるわけですね。私はそういう経験を何度も何度もしていますので、やはり会議、さまざまな議論、さまざまな活動は、多様性があるほうが真実が見えていく、そう思っています。それは私の実感です。だからその意味でジェンダー平等っていうのは極めて大事なことだというふうに思います。 それから外国人の問題、時間がございませんので簡単に言いますけれども、やはり人権を守るということが基本です。これを逸脱したことをやっているっていうのは、どう逆立ちしてもそれは許されないというふうに思います。