最も集客したクラブは? Jリーグ観客数ランキング21~30位。J1~J3全60クラブの上位につけるのは?【2024年】
2024シーズンの明治安田J1リーグはヴィッセル神戸の連覇で幕を閉じた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J1~J3の全60クラブのホームゲーム入場者数を集計してランキング形式で21~30位を紹介する。
30位:大宮アルディージャ
本拠地: NACK5スタジアム大宮 収容可能人数:15,491人 平均入場者数:7,482人 2023シーズンにクラブ史上初のJ3降格を経験した大宮アルディージャは、今季圧倒的な強さを示して1年でJ2へと返り咲いた。1年を通じて好調をキープした今シーズンの平均入場者数は7,482人を記録した。 最多の観客動員数を記録したのは第32節の福島ユナイテッドFC戦だ。勝てばJ2自動昇格が決まる一戦に11,274人と多くのファン・サポーターが詰めかけた。大宮はこの試合で勝利をおさめ、1シーズンでのJ2復帰を確定させた。 1万人以上を記録した試合も、昨季は2試合のみだったのが、今季は4試合と倍増した。J3初挑戦の大宮だが、昨季の6,758人だった平均入場者数を大きく上回っており、息を吹き返したといえる。 NACK5スタジアムの収容可能人数は15,491人。実際に収容できるのはもっと少ない(緩衝地帯などを設けるため)が、福島戦のようにJ3の試合でもほぼ満員の状態にすることが出来るのは、大宮が作ってきた歴史の大きさを物語っている。 同クラブは来季からJ2での戦いとなる。レッドブルグループの一員となったチームの注目度は高くなっており、今後も観客数の増加が見込まれるだろう。
29位:ヴァンフォーレ甲府
本拠地: JITリサイクルインクスタジアム 収容可能人数:15,853人 平均入場者数:8,274人 今季のJ2リーグで14位に沈んだヴァンフォーレ甲府だが、平均入場者数は昨シーズンの7,485人から8,274人に上昇している。天皇杯を制し、注目度が格段に上がった昨季よりも観客数が伸びているのは、クラブとして大きな進歩といえるだろう。 今季最も観客を動員した試合は、リーグ第7節の清水エスパルス戦だった。J2の強豪クラブであり山梨県と静岡県の隣県同士のマッチアップということから、14,248人がスタジアムに訪れた。 1万人を超えたのはこの清水戦を含めた2試合のみだが、9試合で8,000人以上と安定した集客を成功させたことで、8,274人越えの平均入場者数を記録するに至った。 しかしシーズンを振り返ると、多くの観衆の前でパフォーマンスを最大限に発揮できたとは言い難い結果となってしまった。ホーム戦19試合で5勝4分10敗と大きく負け越し、平均獲得勝ち点は「1」。甲府サポーターにとって歯がゆいゲームが続くこととなった。 昨季参戦したAFCチャンピオンズリーグ(ACL)では、国立開催ではあったものの、毎回1万人以上の観客を動員し、ラウンド16の蔚山現代戦では1.6万人弱が来場した。この事実は、甲府の集客力を立証するものと考えられるはずだ。来季ホームで白熱した戦いを見せることが出来れば、おのずと観客動員は増加するだろう。