最も集客したクラブは? Jリーグ観客数ランキング21~30位。J1~J3全60クラブの上位につけるのは?【2024年】
26位:アビスパ福岡
本拠地: ベスト電器スタジアム 収容可能人数:21,562人 平均入場者数:9,698人 アビスパ福岡は、残念ながら今季J1のチームの中で最低の平均入場者数を記録してしまった。 その数は9,698人で、J1を戦うクラブの中で1万人を下回ったのは、福岡とサガン鳥栖の2クラブだけとなっている。2023シーズンのYBCルヴァンカップを制覇し、注目度が上がると思われた福岡だったが、昨季の9,766人から微減という形となった。 今季最多の1万7161人の入場者数を記録したのは第37節の浦和レッズ戦だ。ホーム最終戦となったこの試合は、今季限りで退任する長谷部茂利監督の本拠地ラストゲームでもあり、多くの福岡サポーターが長谷部監督の功績をねぎらった。 2番目に多い15,880人の動員数を記録したのは、第18節に行われた鳥栖との九州ダービーだった。鳥栖のホームゲームと比較すると福岡の動員数は下回るが、直近4シーズンの観客数をみると増加傾向にある。新型コロナウイルスの影響があったことを加味しても、2021シーズンに福岡のホームで行われた九州ダービーが4,996人、2022シーズンは7,993人、2023シーズンが13,719人だったことを考えると、注目度は年ごとに高まっていると言えるだろう。 1ケタ順位に食い込んできた後半戦にかけて観客数が増加したことも、クラブにとってプラス材料だ。前半戦2回のみだった1万人越えの試合は、後半戦に入ると4回に倍増した。 その後半戦でホーム6連敗を記録してしまったのは懸念すべきだが、多くのファンの前で勝利を届けることが出来れば、スタジアムもより活気を増すのではないだろうか。
25位:サガン鳥栖
本拠地: 駅前不動産スタジアム 収容可能人数:20,805人 平均入場者数:9,800人 今季惜しくもJ2降格となってしまったサガン鳥栖は、9,800人の平均入場者数を記録した。 2012年にJ1に初昇格を果たしてから、コロナ禍を除けば平均入場者数が1万人を下回ったシーズンは無かった。2018年、2019年の2シーズンは15,000人を記録したが、絶不調に陥った今季は、その3分の2を下回ってしまった。 今季最も観客を動員した試合は第32節に行われたアビスパ福岡との九州ダービーで、17,563人だった。前節まで10戦未勝利、6連敗を記録していた中でも最多動員を記録しており、このダービーの地力を感じることが出来る。 シーズン後半のホーム9試合のうち、過半数の5試合で1万人以上が来場しており、チームの降格の危機が、図らずも後半戦の観客増の一因となったといえるだろう。しかし、その5試合で1勝しかできず、ファンの期待に応えられないゲームが続いてしまった。 2011シーズンのJ2で、鳥栖は7,730人の平均入場者数を記録している。14年ぶりにJ2で戦う来季、クラブはこの数字を越えられるだろうか。13シーズンをJ1で戦い培ってきたクラブとしての力が、近い将来試される。