環境省とキーコーヒー、エチオピア小規模コーヒー生産者を支援、気候変動への対応策として現地で技術指導も
エチオピアから研究者が来日、日本の研究機関や工場を視察
今回、来日したエチオピア農業研究所クロップ・ダイレクターのフカドゥ・グルム氏は、日本の研究機関やコーヒー工場や小売店などを視察し、次のように話した。 「気候変動がエチオピアのコーヒー生産に与える影響を改めて実感している。日本の研究機関で得た知識を活用し、エチオピアの持続可能なコーヒー生産に寄与していきたい」。 また、ジマ農業研究センターのセンター長であるレミ・ベクシサ氏は、「新しい栽培技術が現地の生産者にとって大きな助けになる」と話した。 駐日エチオピア大使のダバ・デブレ・フンデ氏は、「エチオピアのコーヒー産業が気候変動に直面している中で、本プロジェクトは非常に意義深い。小規模コーヒー生産者を支援することは、コーヒーの将来的な供給と持続可能性を確保するために重要だ」と述べた。さらに、エチオピアの農業技術向上に向けた今回の取り組みは、日本との関係深化にもつながると話した。
持続可能なコーヒー生産の実現を目指して
キーコーヒーは、約50年前からインドネシアのトラジャ地域で、小規模生産者と共に歩んでおり、今回のエチオピアでは、その経験・知見を活かした。この取り組みを他地域にも展開し、今後も気候変動に対応する持続可能なコーヒー生産の実現を目指している。 また、キーコーヒーの社員たちは現地での経験をもとに、さらなる技術開発や農家との連携を深める重要性を語っている。プロジェクトを通じて得られた知見は、日本国内の消費者にも還元される可能性があり、持続可能なコーヒー文化の発展にもつながることが期待される。 コーヒーという身近な飲み物を通じ、気候変動というグローバルな課題に挑む同プロジェクト。日本の生活者がおいしいコーヒーを飲み続けられるためにも重要な取り組みとなっている。
【関連記事】
- ◆「ネスレ サステナビリティ プログラム」第1回ベストプラクティス大賞表彰式を開催、中高生の優れた取り組みを表彰/ネスレ日本
- ◆味の素AGF、「インスタントん♪CAFE」でインスタントコーヒーの新たな魅力を提案、原宿で体験型イベント開催
- ◆◆飲料 2024年10月11日 UCCが“水素焙煎コーヒー”を数量限定発売、2025年4月には世界初の量産体制へ
- ◆キーコーヒー、家庭用コーヒーを価格改定、実質店頭価格は10~20%程度の上昇見込
- ◆キーコーヒー『2025年レギュラーコーヒー福袋』4種、最大通常価格から“2万6000円お得”ニューイヤーブレンド・トアルコトラジャ・氷温熟成珈琲など詰合せ、トートバッグ付き