1980年代に登場し、いまもなお第一線のアウター Columbia(コロンビア)「Bugaboo Parka(バカブー パーカー)」を徹底解剖
スポーツ、レジャー、アウトドアウエアのブランドとして誰もが知る世界的なブランド「Columbia(コロンビア)」。1938年にアメリカ、オレゴン州ポートランドで誕生し、80年以上が経った現在でも多くのファンを持つ。 そんなColumbiaの代表作のひとつに「Bugaboo Parka(バカブー パーカー)」というアイテムがある。1970年代に登場すると瞬く間にブームとなり、Columbiaの名を世界に広めるきっかけとなったアイテムだ。 今回は株式会社コロンビアスポーツウェアジャパンの内藤 教之さんにお話を伺いながら、Bugaboo Parkaを徹底解剖し、その魅力を紹介していきたい。
「Columbiaは、創業者の娘で、主婦だったガート・ボイルという人物が1980年代から社長を務め、“Columbiaのマザー”と呼ばれるまでにブランドを成長させました。 彼女が大切にしていた2つの要素がありまして、ひとつはオリジナルのアイテムやテクノロジーをつくっていくということ、もうひとつは適正価格にこだわるということなのですが、これからご紹介するBugaboo Parkaはその要素を見事に体現したアイテムです」
1980年代、Bugaboo Parka誕生
Bugaboo Parkaの一番の特徴といえば、3wayで着られる『インターチェンジシステム』だという。シェルとインナーが取り外せて、それぞれで着られるという仕様は、いまでこそさまざまなブランドからリリースされているものだが、そのルーツはColumbiaにある。まずはこのインターチェンジシステムからお話しいただこう。
「このシステムは1984年に誕生したもので、今年で40周年になります。Bugaboo Parkaはその2年後の1986年に発売されます。 ナイロンシェルのインナーにフリースジャケットが付き、真冬のアウターとして着られるうえに、インナーを取り外すと、それぞれで着用できるというこのアイテムは、一着あれば真夏以外のシーズンを網羅できるということで当時大ヒットします。 このBugaboo ParkaがColumbiaの名前を世に広めた、といってもいいぐらいのアイテムです。