米メディアも佐々木朗希の偉業に衝撃…「メジャーは将来性ある能力を欲しくてたまらないはずだ」「歴代最高の完全試合かも」
千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希(20)が10日、千葉のZOZOマリンスタジアムで行われたオリックス戦で成し遂げた完全試合、13者連続三振の日本新記録、19奪三振の1試合最多三振の日本タイ記録の衝撃は海外にも波紋を広げた。米メディアは大きな扱いで佐々木の偉業達成を伝えた。 MLB公式サイトは「日本の天才が完全試合で19三振を奪う」との見出しを取り「佐々木は日本のトッププロリーグの日本プロ野球(NPB)における2シーズン目ですでにMLBチームのレーダー(獲得候補)に捉えられていた。たとえそうでなかったとしても、彼は日本の野球史でも最も素晴らしいパフォーマンスを披露した今回、(獲得候補に))入っただろう」と佐々木の完全試合を伝えた。 記事は、佐々木の投球内容を紹介しつつ、「佐々木は2020年に千葉ロッテと契約した時はわずか18歳だった。昨シーズンNPBでデビューし、16試合で19四球しか与えず87三振を奪い、防御率は1.84の成績を残している。MLBの歴史では、完全試合は、過去に23度。MLBでの完全試合での奪三振数の記録は、マット・ケーンとサンディー・コーファックスによる14だった」と、メジャーの完全試合と比較した上で、19奪三振がいかに凄い記録であるかを示した。 ニューヨークポスト紙も佐々木の記録達成を伝え、「メジャーのチームは、佐々木の将来性のある能力が欲しくてたまらないはずだ。20歳の右腕は、すでに彼らに注目されており、今彼はMLBチームが将来のエースとして獲得を望む新たな理由を加えた」と、将来的なメジャー移籍の可能性を示唆した。 また「NPBでの完全試合は1994年5月18日(元巨人の槙原寛己氏)以来となり16度目の快挙だった。佐々木の速球は100マイル(約161キロ)に達し、素晴らしい13者連続奪三振があった」などと試合内容を紹介した。
将来のMLBプロスペクト(有望株)
米スポーツ専門局ESPNは「日本の天才、20歳の佐々木が記録的なパフォーマンスで19奪三振の完全試合」との見出しを取り佐々木の快挙を伝えた。 記事は、佐々木の投球内容を伝えた上で、「彼はストレートの球速が凄いことで高校時代から注目を集める選手になっていて18歳で千葉ロッテと契約する前には、メジャーのチームからも広く興味を持たれていることが報じられていた」と、同メディアもメジャーが佐々木の存在に注目していることを報じた。 CBSスポーツも、佐々木の完全試合を伝える記事の中で、「NPBで28年ぶりの完全試合を達成した佐々木は、将来のMLBプロスペクト(有望株)として考えられている」とした。 記事は「日本のプロ野球、千葉ロッテの20歳の右腕先発の佐々木は日曜日に19奪三振の完全試合で、年間最高となるかもしれない投球パフォーマンスを披露した」と紹介。 「佐々木の完全試合は、NPBでは28年ぶりの快挙で、ブレイビック・バレラやランヘル・ラベロのような元メジャーリーガーがラインアップに入っていたオリックスを相手にやってのけた。NPBの1試合最多奪三振記録に並び、13者連続奪三振という素晴らしいNPB新記録を打ち立てた佐々木にとって(相手は)関係ないことだった」と称賛した。 米ヤフースポーツも、同じタイトルで佐々木の完全試合&19奪三振の偉業を伝え「野球は今、米国だけで行われているわけではない。日本のトップリーグである日本プロ野球でも行われている。そして千葉ロッテの若い投手が歴代最高の完全試合となるかもしれない投球を見せた」と絶賛した。 「佐々木の群を抜いたパフォーマンスは1試合の最多奪三振数で19個のNPB記録に並び、連続奪三振については13個の新記録を作った」と紹介。「そして彼は、102マイル(約164キロ)までスピードを上げた速球と、フォークボールを織り交ぜて打者を寄せ付けず完全試合を達成するのに要したのは、わずか105球だった」と圧巻の投球内容について記した。 今後も佐々木のピッチングは、虎視眈々と獲得を狙っているメジャー球団と、米の野球ファンの注目の的となるだろう。