悲願の凱旋門賞Vへ 武豊「すごくいい馬、チャンスある」 アルリファーで一週間前追い切り 日本競馬の躍進に「感慨深い」
「JRA創立70周年記念式典」が9月30日、都内のホテルで行われ、国会議員や競馬関係者ら約330人が出席。中央競馬・馬事振興などの発展に貢献した功労者に対し、感謝状と記念品が贈呈された。 式典では70年の軌跡をまとめたVTRを上映。長年にわたり、日本騎手クラブ会長を務める武豊は「生まれたときからこの世界にいたので歴史を改めて感じました。(人生の)半分以上、騎手をさせてもらってありがたいです」と感謝する。81年に行われた第1回ジャパンCの映像が流れると「中学生の頃、すごくときめいたのを思い出しました。日本馬がなかなか勝てず、世界とは距離があった」と回顧。それを知っているからこそ、近年の日本競馬の躍進に「感慨深いものがあります」としみじみと語った。 6日には、日本人騎手として初の凱旋門賞制覇を狙う。「そろそろいいんじゃないですか?」と笑ったレジェンドは、コンビを組むアルリファーの1週前追い切りに騎乗。「すごくいい馬。チャンスはあると思うし、すごくワクワクしている」と興奮気味だ。 自身は94年(ホワイトマズル6着)に初騎乗。「いつかは勝ちたいと思って強く思って30年がたちましたからね」。巡ってきた好機。節目の年に、Vを決めたいところだ。「日本調教馬の悲願を阻止するかもしれないけど、応援してもらえるとうれしいです。80周年で凱旋門賞を勝っている映像が流れていたらうれしいですね」と笑顔で話した。