20歳ホープの宮代大聖が逆転勝利の神戸戦で決勝点…なぜ川崎Fには日替わりヒーローが生まれるのか?
ただ、まだまだ満足できないとばかりに、東京五輪世代の田中碧からアンカーのポジションを奪い返した、日本代表経験者の守田英正はフロンターレの現在地をしっかりと見すえている。 「誰が出ても力を発揮できる、今年のいいところが生きた試合だったけど、今日の試合に満足している選手はおそらく一人もいない。こういう内容でも勝ち切れる力が出てきたと前向きにはとらえたい」 異なるヒーローが試合ごとにまばゆい輝きを放つ、理想的な展開が続いても油断はしない。2シーズンぶり3度目のJ1制覇へ。対戦相手をことごとく蹂躙し、お互いを高める熱い火花をチームの内側でも散らし合いながら、フロンターレは歴史を塗り替えるペースをさらに加速させていく。 (文責・藤江直人/スポーツライター)