「なんでこうなった」「経験したことのない豪雨だった」初めての海外で経験したとんでもない現実。しかし最後には念願の…
世界を旅する釣り人であり、釣り具メーカーのツララ(エクストリーム)のフィールドスタッフもつとめる前野慎太郎さんが、世界各地での釣行で遭遇したエピソードをレポート。今回は、世界を釣り歩くきっかけとなったタイ王国で猛魚を狙ったところ…? 【画像】「み、見たこともない魚がズラリ…」メコンオオナマズ/バラマンディ/チャドー/プラー・コッ/インディアンナイフフィッシュ/アジアンレッドテール/マーブルゴビー/カスープ
世界各地で釣り歩く前野慎太郎さん。その源流となったタイ王国
ルアマガ+をご覧になっている皆さま、こんにちは。前野慎太郎です。今回ご紹介するのは、日本からほど近い東南アジアのタイを旅した時の出来事。かつてバックパッカーの聖地と呼ばれ、有名な観光地や美味しい食事などで旅行者に人気のあるタイですが、実は魚釣りも盛んで、気軽に遊べる釣り堀や、タイ奥深くのネイティブフィールドでのワイルドな釣りを楽しむこともできます。 今回はそんなタイの釣り事情をご紹介致します。少々昔話になりますが、私が今もこうして世界を釣り歩いているのはこの時の経験があったからこそ。私が海外釣行の魅力にとりつかれるきっかけとなった旅ということも含めて読んでいただけると嬉しいです。
タイ王国ってどんな国?
タイ王国(通称タイ)は東南アジアに属する立憲君主制国家です。首都バンコクにあるスワンナプーム空港からは、国内外の様々な場所へ行くことができるアジアのハブ空港としての役割も果たしています。 アユタヤやカオサンロードをはじめとした観光地や、プーケットにパタヤなど、バンコクにも引けを取らない賑やかな町はいつの時代も旅人を魅了し、その治安の良さと旅のしやすさは、いつしか多くのバックパッカーの登竜門となりました。 そんなタイには一体どのような魚が潜んでいるのでしょうか。
初めての海外は驚きの連続
スワンナプーム国際空港へと降り立った私は、荷物を受け取り空港の外を目指します。自動ドアを抜けると、湿度の高いジトッとした生暖かい空気が全身を包み込みました。耳から聞こえる音の発生源が人間の言葉だということは理解できますが、内容は一つも理解できません。 母国語である日本語と、中学校で初めて習ったつたない英語以外の言語を知らなかった私は、その時初めて自分が異国の地に降り立ったことを実感します。とはいえ、いつまでもここでじっとしているわけにはいきません。まずはバンコクの中心街に出てみることにしました。