東大生が実践!受験本番の「緊張」を乗り越える秘策とは?イメージトレーニングの威力と親の心得
であるならば、これに対する対処法は「想定外の出来事を減らしていくこと」が有効です。だからこそ、イメージトレーニングが有効なのです。細かい部分から試験本番の想定をしておき、それによって自分の中の想定外を減らすことができるようになるわけですね。 例えば、試験の日の起きる時間を決めている受験生は少ないのではないでしょうか。だいたいこれくらいの時間だとはわかっているけど、明確には決めていないという人がほとんどかもしれません。
同じように「何時の電車に乗っていくか」「本番の試験会場に行くまでのルートはどういうもの?」「試験会場までに、コンビニには寄る? 寄らない? 寄るとしたらどこのコンビニで、何を買う?」「試験の日の休み時間には、どんな参考書を読む?」「試験会場に着いたら机にはどんなものを置く?」「試験問題が配られた後、どんな順番で問題を解く?」「難しい問題があったら飛ばす? それともその問題を解き続ける?」という質問にすべて回答を用意している人はほとんどいないことでしょう。
これらについてしっかりとイメージをしておくことで、試験の緊張は防げるはずです。 ■試験当日のことを「親」が決める 親御さんがお子さんにしてあげられることの1つが「試験当日のことを決めてあげる」というものです。それが以下の5つです。 ①試験日の朝、何時に起こすか? ②朝ごはんは何を用意するのか? ③服装はどのようなものか? ④昼ごはんは何を用意するか? そもそも用意するか? ⑤どこまで送ってあげるか?
これらの情報は試験直前に伝えてしまうと「昼ごはんは食欲がわかないだろうからいらないよ」とか「ちょっとあそこの駅までは送ってもらいたかったんだよな」とか、そんな風に親子の間での認識の齟齬が生まれてしまうかもしれませんので、早めに議論をしておいたほうがいいです。1週間前までには話してあげることをおすすめします。 ちょっとしたことのように感じられるかもしれませんが、受験生にとってこれらのことが明確に決まっていることによる効果は絶大です。試験日当日の自分の行動に対しての解像度が高くなるので、試験でお子さんが緊張することが少なくなります。