東大生が実践!受験本番の「緊張」を乗り越える秘策とは?イメージトレーニングの威力と親の心得
「この服を着て試験に臨むんだよな」「明後日のこの時間にはもう、試験会場に向かっているんだよな」ということが明確になるので、普段の生活から試験に対しての心構えを作っていくことができるようになります。 もう1つ重要なのは「試験の結果で変動する選択肢の精査をあらかじめ行っておくこと」。つまり、「共通テストの点数が○点以上であれば、予定どおり第1志望の〇〇大学に志望を出す。逆にその点数に届かなければ、第2志望の▲▲大学に志望を出す」というような「どこの学校に出願するか」を決めておくべきだということです。
最悪なのは、試験の後になって親御さんが「ちょっと〇〇大学はきついんじゃない? こっちの大学に出しておいたほうが……」と言い出して、子どもともめることです。どんな事柄に関することであったとしても、親御さんと受験生がもめてしまうと、精神的な負荷がかかってしまい、本来の実力が発揮できないことがあるのです。 ■出願のシミュレーションは年内にしておく よくある話として、共通テストの結果が振るわず、その結果を見た親御さんが、「第1志望の国公立に出すのはやめて、こっちの第2志望の国公立に出願しなさい」と言って受験生の子ともめるパターンです。
この場合、第2志望の大学を受験することになったとしても、たいていは失敗します。第1志望に出願しているときよりも合格率が高くなっているはずなのに、受験生自身の気持ちがついていかず、本番で今までの実力を発揮できなくなってしまうのです。 出願のシミュレーションに関しては、絶対にしっかりとやっておくべきだといえます。試験直前でもめるくらいなら、年内にはしっかりとシミュレーションをして、全部決めておくべきです。そして決めたことに対して、親御さんも受験生も従うこと。後から「やっぱりこっちにしよう」とするのではなく、両者ともに決めたことを守るようにしましょう。
現時点では決めきれないものがあるのであれば、決定者を決めておくといいと思います。「これに関しての最終判断は受験生本人がする」「こうなったときにはお父さんが決断する」ということを決めておくわけです。 このように、試験当日までに決めておくことはかなり多いです。今のうちにしっかりと家庭で決めておき、試験当日でもめることのないようにしましょう!
西岡 壱誠 :現役東大生・ドラゴン桜2編集担当