一粒1,000円「ミガキイチゴ」が大人気!株式会社GRA代表取締役 岩佐大輝が見据えるアグリテックの可能性
◆一粒1,000円!食べる宝石“ミガキイチゴ”
GRAが生産している「ミガキイチゴ」は“食べる宝石”とも称され、一粒1,000円ながら大きな人気を博しています。「スーパーにしてみれば、イチゴのように傷みやすいがものほど買ってもらいたいから、価格競争が激しくなる。そのなかで、なんとかして付加価値をつけていかないといけないのですが、やはりスペシャルなものであることはイチゴに限らず重要だと思います」と岩佐さん。 そこで、笹川が「ミガキイチゴは、どんなところが他の品種と違うのでしょうか?」と聞いてみると、岩佐さんは「糖度や酸度をきっちり計測して出荷していること。また形にもこだわり、歪みがない宝石のようにきれいな物を選んでいて、味も形もパーフェクトなのが特徴です」と胸を張ります。 なお、一粒1,000円なのは“プラチナクラス”で、味は変わらないもののサイズや形などによって“ゴールド”、“シルバー”、“レギュラー”と分けられ、そちらはより安価で販売されています。
◆「アグリテックをやるべき!」その理由は?
岩佐さんによると、イチゴは10月~11月に収穫が始まり、12月に最初のピークを迎え、1月~4月頃がトップシーズン。その後も6月頃まで収穫ができる息の長い果物ですが、夏場だけは収入が途絶えてしまいます。しかも、その夏場には苗を作る作業があるため他の仕事をすることができません。 そこでGRAでは夏場でも現金収入を得るべく、スパークリングワインやどぶろく、日本酒、黒酢などの加工品の開発に着手。ほかにも、経営するイチゴスイーツ専門店「ICHIBIKO」で、自社で生産したイチゴを使ったスイーツを販売するなど、「販路と商品を多角化することで経営の安定を図っています」と語ります。 最後に、アグリテックでの起業の可能性について伺うと「アグリテックはみんなやるべきです!」と言い切る岩佐さん。続けて、「ITはスピードが速く、短期的に儲かる可能性があり、それはそれで良いかもしれませんが、そのスピード感は人間を疲弊させます。その一方で、IT農業を始めると、冬はスキー、夏にはサーフィンに行ったりしながら、ハイテク産業の中心にいる実感が持てる。これは本当に素晴らしいことだと思います」と語っていました。 (TOKYO FM「DIGITAL VORN Future Pix」2024年10月19日(土)放送より)