純正から卒業! オリジナル感を極めるホイール交換完全ガイド~Weeklyメンテナンス~
さらにホイールを取り付ける上でもうひとつ欠かせないのがハブボルトの数。4本、5本、6本など耐荷重に合わせて本数が変わる。ホイール側はそれに合わせてハブボルトの穴が空けられている。これが4H、5H、6Hという数字で表記されているのだ。もちろんP.C.D.、ハブボルトの本数はホイール選びの必須項目となる。
次にホイールの幅とオフセットについても紹介しておこう。インチ数を決めてP.C.D.などをチョイスしたら、次はホイールの太さを選ぶ段階だ。この太さを表しているのが6.5Jや7Jなどの数字。これはリム幅を表している。インチ表記なので1インチ=2.54cmで計算すればだいたいのサイズ(幅)が想像できるだろう。リムの幅を広くすると適合するタイヤが太くなる。ワイドタイヤを履かせたい場合にはリム幅を太くする必要がある。ただし、クルマのタイヤハウスには限界があるので、あまりタイヤを太くするとインナーフェンダーに干渉するため許容サイズを調べてから選ぶのが必須。
さらにインセットと呼ばれる数値もタイヤと車体(特にフェンダー)の関係性を整えるのには必須の数値だ。これはホイールの中心からハブへの取り付け面までの距離を示した数値。ホイールの中心よりも外側に取り付け面がある場合には+表記(インセット/プラスオフセットと呼ぶ)、ホイールの中心よりも内側に取り付け面がある場合には-表記(アウトセット/マイナスオフセットと呼ぶ)になる。表記は少しややこしくインセットの場合にはIN○○、アウトセットの場合にはIN-○○と表記されることも多い。このわずかな数値の違いでフェンダーからホイールがはみ出してしまったり引っ込んでしまうことになる。フェンダーにピッタリ収まるホイールを選びたいならば細かくインセットを選ぶことになる。
これらのホイールスペックを知っておくと、愛車にぴったりのホイール選びもスムーズ。欲しいホイールもピタリと選び出せるので、基本的なホイールスペックの読み方を憶えておくと良いだろう。ただしギリギリ適合すると思われたホイールでもキャリパーの干渉など、必ずしも絶対では無いので最後の決め手にはショップなどのアドバイを仰ぐようにすると間違いが無いだろう。
土田康弘|ライター デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
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