純正から卒業! オリジナル感を極めるホイール交換完全ガイド~Weeklyメンテナンス~
◆ホイールのスペックを知ることがホイールチェンジの第一歩
ホイールメーカーのWebページを見たりホイールショップに行ったりすると表記されている18インチ、7J、IN45、114.3、5Hなどローマ字と数字がズラッと並んでいるのを見たことがあるだろう。これがホイールのサイズを示すスペックなのだ。愛車に適合するかどうかはこのホイールのスペックを見れば概ね判断できるので注目だ。
ホイールのスペックには径、幅、オフセット(インセット/アウトセット)、ハブ径、ハブボルトの穴数などを表している。それらを見るだけで各部のサイズがわかる仕組みになっている。愛車のホイール交換を考えているならば、クルマに合う適合サイズもWeb情報やショップなどであらかじめわかることも多いので、ホイール選びのひとつの指標にしてみると良いだろう。
では具体的なスペックの見方について紹介しよう。まずはホイールの径についてはインチで表記される。17インチ、18インチ、20インチなどの表記がリム径=ホイールの直径を表している。当然数字が大きいホイールほど大径になる。純正が15インチだったホイールを16インチなどにサイズアップすることをインチアップと呼ぶ。ホイールが大きくなることでディスク面も広くなり(相対的にタイヤが薄くなる)足もとのアピール度も高くなるのが特徴。偏平率の高い極薄タイヤを組み合わせた大径ホイールがかっこいいのはドレスアップの世界ではなかば常識になっている。
重要なスペックは、取り付けに必須条件となるスペックだ。まずはハブ径。P.C.D.(ホイールピッチ)と呼ばれるもので、各ハブボルトをつないだ円の直径を示している数値だ。100や114.3、139.7などさまざまなサイズがある。
車重が重くなるとホイールに加わる荷重も高くなるためP.C.D.の数字は大きくなる傾向にある。これは純正のスペックと合わせて選ぶのが必須(変換方法もあるがこれは上級者向け)。また純正や専用ホイールではホイールの裏側を見るとハブがホイールにピッタリとはまってセンターを出す役目を果たしているのだが、車外ホイールの場合は汎用性を持たせるためにハブ径(内径)を大きめに設定している場合が多い。そこで隙間を埋めるためのハブリングと呼ばれるパーツも用意されている。取り付け精度を上げるためにホイール交換時に用いると良いだろう。