【エリザベス女王杯】4年前2着のサラキアを彷彿 覚醒した5歳シンティレーションが大仕事だ
覚醒のときを迎えた5歳牝馬から目が離せない。シンティレーションはG未勝利ながら、府中牝馬S2着で見せた末脚が強烈だった。 「勝ち馬と同じ上がりタイムで2着に来たのは力があるのと、充実してきた証拠。体幹がしっかりしてきたことが今の成績につながっている。エンジンと体のバランスがようやく取れてきた」 池上調教師が振り返るように、ブレイディヴェーグと同じ最速タイの3ハロン32秒8の末脚を披露。レースのラスト3ハロンが11秒7─11秒4─11秒0と加速していくなかで、GⅠ馬と一緒に差し込んできた脚は本物だ。 この急激な成長曲線は4年前のサラキアを思い出す。不安定だった5歳春までと一変し、小倉日経OP→府中牝馬Sを連勝。エリザベス女王杯、有馬記念で連続2着と一気にGⅠ級に上り詰めていった。血統は違うが、くしくも同じシルクレーシングの勝負服。混戦の今年、大仕事を予感させる。(夕刊フジ)