「パンダ母子」の絆にグッとくる…一緒に過ごす最後の日にお母さんが見せた愛情あふれる行動とは
もうすぐひとり立ちでも、ミルクが欲しくて「クンクン」(2022年3月29日、492日齢)
楓浜が、お母さんの良浜から「ひとり立ち」する4月上旬までもうすぐです。 楓浜は竹を食べた後は、遊具の上で寝るという行動を繰り返すようになっています。最近では親子で過ごす時間が少なくなり、楓浜も大人のパンダと同じようなライフスタイルを確立しつつあります。 9日朝、楓浜は屋外運動場にいつもより遅く出てきた良浜を見つけると、すぐにおなかの下に潜り込んでゴクゴクとミルクを飲んでいました。 アドベンチャーワールドによると、パンダの鳴き声は11種類ほどあるそうです。楓浜が良浜のミルクが欲しい時は「クンクン」と鳴き、良浜の背後に付きまとっておねだりします。驚いた時は「ワン」とほえます。 アドベンチャーワールドの広報を担当する北村あすかさんは「親子を一緒に見られるのもあともう少しです。耳を澄ませば、運良く楓浜の鳴き声が聞こえるかもしれません」と話しています。
最後の親子公開(2022年4月11日、505日齢)
楓浜とお母さんの良浜は11日、最後の親子公開の日を迎えました。 屋外運動場で午前10時前、楓浜は良浜の姿に気づくと駆け寄り、体を預けて甘えました。
いつものように10分以上かけて良浜の母乳を飲んだ後は、親子でじゃれ合って、良浜が楓浜の頭をなでるようなしぐさも見せました。来園者も今回が最後と知っている人が多く、開園直後から詰めかけてカメラやスマートフォンで貴重な瞬間を撮影していました。 楓浜は12日にお姉さんの桜浜・桃浜・結浜が暮らすパーク内の別の施設「パンダラブ」にお引っ越し。 アドベンチャーワールドの広報を担当する長谷川穂波さんは「楓浜はコロナ禍で生まれましたが、ファンの皆さんが温かく見守ってくれたおかげで、健康で大きく育ってくれました。『パンダラブ』で楓浜が不安にならないように飼育スタッフが精いっぱいサポートします」と話しています。 *** 実はこの良浜、これまで7回の出産を経験し、10頭の赤ちゃんを産み育ててきたベテランのお母さんパンダである。楓浜が無事に成長できたのも、愛情深い子育て上手のお母さんがいたからこそだろう。 協力:読売新聞社 協力:新潮社 Book Bang編集部 Book Bang編集部 新潮社
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