【高校サッカー徳島全力応援】地方の星!公立の星!徳島市立を応援したい5つのこと
4. 四国を牽引する文武両道
部員数60人前後、サッカー1面分の人工芝のグラウンドを他の部と分け合い練習をする徳島市立は、A,Bチーム分けをせず部員全員が一緒に練習しています。 グラウンドの中央では河野博幸監督が選手全員にアドバイスを送り、高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグの得点王と入部したばかりの1年生がマッチアップする様子なども見られます。 この練習風景が県決勝の直前まで行われているのだから驚きです。『3年間常に全員に全国で活躍する為のアピールチャンスがあるように直に指導する』ことに河野監督はこだわります。 夢をもって入部した1年生にとっては高いレベルの練習が成長の場になり、一方で3年生は『強度が落ちる所もあるが、少しずれた後輩のパスを決めきるなど、対応力が身についていると思う』(エース3年鈴木悠哉選手)など、独自の環境でメリットを見出し、今後新たな環境に身を置いた時、どんな仲間とでも自分の力を発揮できる対応力を身につけています。 一方、勉強面も全力です。選手たちは歴代の先輩達が学問の面でも進路に向き合い、推薦だけでなく大学入試を受けて自身の未来を切り開いていった姿を見ています。その文化からか練習後塾に通うなど受験勉強をしながら練習に取り組む選手も少なくありません。 四国プリンスリーグの得点王山口凜太朗選手(3年)もその一人です。理系専攻の為、サッカー推薦での文系進学は希望せず、志望校を見据えて受験勉強をしながら大会に臨んでいます。 しかも決まって走り込みの先頭を走り、『いつも山口さんが最後まで残ってシュートを打っている姿をよく見ます』(2年マネージャー)という言葉どおり、サッカーの努力も怠らないチームの心臓です。 『何かを成し遂げるために他の何かを諦めるのは全力ではない。自分に出来る事を全て本気でやることが本当の全力です』という山口選手の言葉通り、自分の未来のために全力を尽くせる選手が育つ環境が整っています。 ここ3年は四国プリンスリーグでも高体連トップの順位、四国総体も連覇、そして1年生限定の四国ルーキーリーグは3年連続無敗優勝と圧倒的な成績を残す徳島市立。まさに四国を牽引する公立の雄が今年こそ悲願の国立を目指します。