くっつかない「ししゃも」の焼き方と「揚げない南蛮漬け風」のレシピ【フライパンでパパッと魚料理#6】
【コツ2】蓋なし!触らない!じっくり片面3分ずつ焼く
フライパン用ホイルを敷いて中火で熱したら、盛り付け時に上になる面から焼いていきます。先に焼く面の方が均一な焼き色が付きやすいためです。 尾頭付きの魚は、頭が左、腹が手前に盛り付けることを考慮して、最初にそちらの面を伏せて並べましょう。 弱めの中火で片面3分ずつを目安に焼きます。皮をパリっと仕上げるため、蓋はしません。また、何度も触ると皮が剥がれたり、身が崩れる原因になるので、ひっくり返すのは一度だけ。 シンプルな調理ではありますが、「じっくり焼く」というポイントを押さえれば、外はパリッと、中はパサつかずにふっくらと、満足できる焼き上がりになります。 火が通ったら、頭が左、腹が手前になるように盛り付け、好みでレモンなど好みの柑橘、青じそを添えます。 ししゃもは頭から尾まで、丸ごと食べられます。パリッと焼いた皮と、ふっくらとした身を楽しんでくださいね。
たっぷり野菜でアレンジ「南蛮漬け風マリネ」
焼くだけでおいしいししゃもですが、たっぷりの野菜と一緒に、南蛮漬け風のマリネにすれば、豪華なメインになります。 今回は赤唐辛子を入れていませんが、好みで輪切りやホールのものを1/2~1本分程度加えても。冷蔵庫で2日ほど保存できるので、作りおきにもぴったりです。作ってすぐの野菜がシャキシャキした状態のもの、冷蔵庫で冷やしてしっかり味がなじんだもの、それぞれのおいしさがあります。 【材料】(2人分) ししゃも(焼いたもの) 6~10尾 玉ねぎ 1/6個(約40g) にんじん 1/4本(約40g) セロリ 1/2本(約40g) セロリの葉 適宜 <A> 酢 大さじ3 オリーブオイル 大さじ1/2 砂糖 小さじ4 塩 小さじ1/4 黒こしょう 少々 【作り方】 (1)玉ねぎは繊維に沿った薄切りにする。にんじんは5cm長さの細切りにする。セロリは筋を除いて5cm長さの細切りにする。セロリの葉は3cm幅に切る。 (2)バットに<A>を入れてよく混ぜ、(1)を加えて混ぜ、5分ほどおく。 (3)焼いたししゃもを加えて、10分以上おく。 生の魚に比べて下ごしらえが必要なく、調理も簡単なししゃもですが、コツを知ればさらにおいしく仕上がります。ぜひ、日々の献立に取り入れてみてくださいね! 【参照】 北海道水産林務部森林海洋環境局「シシャモ(柳葉魚)」 釧路市漁業協同組合「シシャモ大辞典:シシャモとカラフトシシャモ」
神田えり子
料理家・フードエッセイスト。 大学卒業後、広告代理店で営業として勤務。大手料理教室講師を経て、兵庫県宝塚市にて料理教室主宰。その後拠点を東京に移し、料理家活動を開始。旬の野菜を使ったおばんざいを得意とする。 レシピ開発、フード関連のエッセイやコラムの執筆のほか、イベントやテレビショッピング、企業Instagramへの出演、司会進行など幅広く活動。 著書「カラダよろこぶ オイルおにぎり」(辰巳出版) Instagram:@erikocookingsalon ブログ:https://eriko-kanda.com/
神田えり子