小池都知事が定例会見8月13日(全文1)旅行・帰省は今年もあきらめて
搬送困難対応入院待機ステーションを整備
こうした取り組み、参考にしながら、それぞれの施設で対策の徹底をお願いいたしております。都民の皆さん、事業者への皆さんのお願いでございました。 それから医療提供体制ですけれども、今、都立・公社病院のほうで自宅や宿泊療養施設からの搬送を原則受け入れる体制を確保しております。これに加えまして、緊急搬送時に受け入れ先が見つからない、救急車が何カ所も、100カ所も当たったけれどもという話ありましたよね。最後、病院で受け入れていただいても、その間に悪化していくかもしれないわけですね。救急隊から要請があった場合には必ず受け入れると。読んで字のごとしで、搬送困難対応入院待機ステーション、これを整備いたしました。こちらが1つ、まずはそこに入っていただくということで、そして酸素吸入などを行って、状況を見ながら、この方はどうしたらいいかというのを、そこを1つのバッファ的な役割として、そして健康を確保していくということであります。 それからきのう、宿泊療養施設がまた1つ増えております。合わせますと16施設で、約6200室の確保になります。それぞれの施設の受け入れ体制を、これも強化をしております。さらに今、家庭内感染が一番多いわけですけれど、家族と同居しているなど、自宅での療養が困難な方を特に受け入れていくというのが、この宿泊療養施設になります。 多くの方は今、自宅で療養しておられます。そしてその自宅での療養については、先日、東京都医師会の尾崎会長からも発表されましたように、都の医師会、それから地区の医師会と協力して、訪問診療体制ということを強化してまいりますので、体調が悪くなったといったときにカバーをしていただく体制をあらためて構築をしているということです。
約120の入院重点医療機関で抗体カクテル療法
それから先ほど、武器がこれまでのワクチンに加えて、もう1つ加わったということをお伝えしました。都としまして、この2つ目の武器が抗体カクテル療法でありますけれども、2つの薬を合わせて、だからカクテルで、そして点滴で投与するというシステムであります。さあ、これをどこでやるのかということですが、入院重点医療機関というのが約120あります。そこで実施できますように、必要な薬品を常備いたします。そして複数の医療機関で専用病床の確保を順次進めてまいります。そのまず第1号として、都立・公社病院で専用病床を20床、それ用に確保しておりますので、今後、順次拡充をしてまいります。 それから、もうすでに今日の時点で対応しておりますけれども、宿泊療養施設の一部を臨時の医療施設といたしまして、医師がいるということで、医療施設としまして、この抗体カクテル療法に対応できるように体制を整備し、すでにその体制に今日から入っております。 そして、コロナとの闘いでありますけれども、ゲームチェンジャーといわれているこのワクチンの接種、これも確実に、そして着実に進んでまいりました。抗体カクテル療法という、この新たな武器が加わったわけで、これが攻めの戦略で、いかにして重症化を防いでいくかになります。これに併せてハイリスクな夜間人流の抑制を、特に40代、50代の皆さん、自らの身を守る、特にBMI30、それから既往症のある方、この方々はぜひ、ぜひともお控えをいただきたい。そしてワクチンの接種も着実に進んでおりますので、自らを守ってください。ハイリスクな夜間人流の抑制、特にこの40代、50代の方、よろしくお願いします。自らのことです。そしてエビデンスに基づく感染防止対策を徹底していく。守りの戦略ですね。先ほどのマスクの種類もそうです。これによって結果として医療提供体制を守っていくということであります。 人の流れが大きく変化する、これは毎年このお盆休みのときは特にそうであります。去年も我慢していただきました。そういう中でまたまたこの強敵現るの中で、極めて厳しい状況にあります。感染しない、させないという基本に立ち返った取り組みが重要であります。それから帰省を控えてくださいということ、やめてくださいということはもちろん、都内がご実家の方ももちろんいらっしゃるわけですけれども、都県境を越えるといったことにも、ぜひともここはお控えをいただきたいということであります。 【書き起こし】小池都知事が定例会見8月13日 全文2に続く