小池都知事が定例会見8月13日(全文1)旅行・帰省は今年もあきらめて
夜間滞留人口は中高年層が多い
東京都の医学総合研究所の西田先生の、夜間滞留人口ですね。ここに特化した分析、前週からは減少していますけれども、しかしながら、お盆期間中にももう一段人流を下げることが必要ですよという報告をいただいております。今、見ていただいているグラフですけど、これは年代別に、これまで地域別に、時間別にということだったんですが、これをさらに世代別で分けていただいて、夜間滞留人口、占有率と呼んでいますけれども、世代で、若い人が夜、繁華街に行っているんだというイメージがありましたけれども、実際に世代別に見てみますと、中高年層が多いということがこれで明確になっております。 で、今、重症化リスクで実際に重症になっておられる方々、きのうも50代は、三十何人が50代でした。40代も二十数名だったと思いますけれども、今、重症化リスクが、その上がワクチンの接種が終わっている方が多いということもありますが、この重症化リスクの高い中高年層がこうやって夜間滞留人口、一言で言うとお遊び系というふうに説明してくださるんですが、その方々がリスクが高いし、実際に重症化しているということで、そしてなかなか行動についてもはっきりおっしゃっていただけない場合なども、これまでの経験上、分かりにくいというところも正直ありますよね。
デルタ株の割合が8割超に
ということで、人流の専門家であります西田先生からの分析と、ここの中高年層の感染リスクを極力減らす必要があるんだということをおっしゃっていただきました。特に管理職が多いと思います。自ら範を示していただかないと、部下の方々に対してもやはり影響もあろうかというふうに思います。ぜひ自らの健康を守るとか、命にかかわらないためにも、ぜひ重症化しない、そしてまたワクチンの接種も40代、50代、職域などで進んでおります。ぜひそれらで、企業の経営もそうでしょうけれども、自らの健康、そして社員を守っていただきたいと思います。 きのうの重症者数218ということでお伝えしましたけれども、今も申し上げましたように、その6割が40代、50代ですね。よく既往症があるかないかということを申し上げるんですけれども、そこがもう少し分かりやすくお伝えをしておくと、例えば高血圧か否かどうか、それからBMI30以上の肥満を抱えているか否かというのは、毎日の重症者の内容を見ておりますと、ここがポイントになってきます。BMI30というのはどういうことかというと、例えば身長が170センチの場合に体重が約87キロの方というのが、BMIで、だから身長と体重とで、要は太っているか否かというので、目安でこの30というところが分かれ目になってくる。 あと既往症ですね。例えばがんにかかったとか、それからさまざまな、これまでに病気を持っていると、持病の方。こういった方々、中高年層の方々は特に注意をいただきたいと思います。これは自らを守るためであります。 それから、いつも変異株についてご報告いただいている東京iCDCの座長の賀来先生からありましたように、デルタ株の割合が8割を超えて、感染主体が置き換わっている。そして理化学研究所のプロジェクトチームの研究成果で、デルタ株の感染リスクが非常に高いということで、先週もお伝えしましたように、マスクの着け方、不織布かもしくはウレタン製かによって効果、どのみち暑い中でマスクするんだったら効果のあるほうがいいじゃないですか。そのことを理化学研究所の富岳でもって証明されているということでお伝えしていただいた。 結局、感染症ということは人と人との接触をいかに減らすかということ、ここにつながってくるわけであります。よって都民の皆さま方にはあらためてそういった見えざる敵が、ウイルスがもう雨のような存在として、そこから自らを守る、土砂降りの中に傘も差さずに歩いて行くということ、もう家にいるのが飽きたからという話にはきっとならないと思うんですよね。