スペースキーが分割されたキーボードは便利なのか? キー入力の癖を考察して「REALFORCE R3」セパレートモデルの設定を試行錯誤した話
REALFORCE R3のセパレートモデルは受け入れられるのか?
REALFORCE R3のセパレートモデル「R3HI17」は、分割スペースキーという特徴はあるが、あくまでR3シリーズのラインアップの1つだ。このモデルを使う場合、日本語配列、キー荷重45g、カラーはブラック系、大きさはフルサイズに限られる。 さまざまなバリエーションモデルがある中で、なぜR3HA11をベースにしたのか、という点はいささか興味を引かれるところだ。臆測にはなるが、1つにはR3HA11が人気モデルの1つであることだろう。分割スペースキーが受け入れられるのかどうかを見極めるためには、それ以外の点でも受け入れられる製品でなければならない。悲しいかな、英語配列モデルではそもそものパイが小さく、評価がしづらいと思われる。 そしてもう一点として、既存モデルとの変更点の小ささも挙げられるかもしれない。分割スペースキーのサイズはちょうどテンキーの0と同じで、実際、キーキャップを交換することもできる。R3HA11ではスペースキーの中央下にスプリング付きのスイッチ、左右2カ所のスタビライザー、あわせて3点で保持するようになっているが、R3HI17の分割スペースキーはそれぞれ1つのスイッチで保持している。 このサイズではスタビライザーは不要なようだが、英語配列だとそうはいかない可能性もある。また、キーマップ変更での活用を考えるとキー数の少ないREALFORCE RC1の方が分割スペースキー向きのような気もするが、RC1のスペースキーは少し小さめなので、分割するには少々厳しいサイズのようにも見える。 これらの事情を考えると、REALFORCEでの分割スペースキーが今後、バリエーションを増やしてくるのか、それともこのモデル限りの限定版で終わるのかは、R3HI17の売れ行き次第と言ったところではないだろうか。 残念ながら筆者の偏った癖ではそれを判断することは難しいが、既存の配列に不満がある人、そのためにキーボードをカスタムしたいと考えている人にはぴったりはまる可能性を秘めている。 逆に、そこまでの意欲がない人にとってはちょっと持て余すモデルかもしれない。とはいえ、R3HA11との価格差は、もったいないとはならないレベルに収まっている。 興味のある方はぜひ、実機を手に取ってその可能性を追求してもらいたい。 (製品協力:東プレ) ※記事初出時、一部の金額表記で誤りがありました。おわびして訂正します(2024年12月26日午後3時20分)。
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