銀メダル不満のトゥルソワが号泣&激怒の大荒れで大騒動…「二度と氷の上には立たない。こんなスポーツ大嫌い」の問題発言も
北京五輪のフィギュアスケート女子フリーが行われ、ショートプログラム4位だったアレクサンドラ・トゥルソワ(17、ROC)が世界歴代2位の177.13点をマークして合計251・73点で銀メダルを獲得したが、その後の言動を巡って大騒動が起きた。4回転ジャンプを5本着氷させても、金メダルを同僚のアンナ・シェルバコワ(17)にさらわれたことで混乱したのか、試合後に激しく動揺して号泣、コーチのエテリ・トゥトベリーゼ氏の祝福のハグを拒否するような異様な様子がテレビ画面に映し出され、「二度と氷の上に立たない」とのコメントが世界中のメディアに取り上げられる大騒動となった。
エテリコーチのハグも最初は表彰式参加も拒否
トゥルソワは衝撃の演技を披露した。4種類5本の4回転ジャンプをすべて転倒することなく着氷してみせたのだ。なんと技術点だけで、男子顔負けの106.16点。フリーでワリエワに次ぐ歴代2位となる177.13を叩き出して、この時点で暫定1位となった。 フリーの得点はトップだったが、ショートプログラムの出遅れが響き、同僚のシェルバコワに、わずか4.22届かずに銀メダルに終わり、試合後には号泣。エテリコーチが、祝福の抱擁をしようと手をさしだすと、一転、怒りの表情を浮かべて拒否。欧州のスポーツ専門局のユーロスポーツによると、さらに興奮したトゥルソワは「表彰式には行かない! すべてが嫌なの!」と叫び、フラワーセレモニーへの出席も拒んだという。 最終的には表彰台に向かい、フラワーセレモニーに参加したが、リトアニアのスポーツジャーナリスト、アスタ・スカイテ氏が、ツイッターにトゥルソワが「私はもう二度と氷の上には立たない。 こんなスポーツ、大嫌い! こんなやり方ではダメだ! みんな金メダルを持っている、私だけ持っていない!」と口にしたと投稿。その衝撃コメントが世界中に拡散して大騒動となった。 前出のユーロスポーツは「私は二度と氷の上には立たない―トゥルソワが銀メダルに怒りの声」というタイトルをつけて報じ、怒りの理由を「滅多に見ることのできない4回転ジャンプを含む印象的な演技をしたにもかかわらず、彼女は、同胞のシェルバコワに金メダルを奪われた」ことだと分析した。 米ピープル電子版によると、NBC局の解説者で長野五輪の女子シングル金メダリストのタラ・リピンスキー氏は、「トゥルソワは激しい競争心を持つことでよく知られており、かつて『勝つということは1位になることでそれ以外は負け』と発言したことがある」と、トゥルソワの発言理由を解説したという。