レッドブル、今季最大のアップデート投入。フェルスタッペン「これが今季残りの戦いを左右する」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンはF1ハンガリーGPに持ち込まれたアップデートパッケージの成功が2024年F1シーズンの残りの運命を左右すると考えている。 【動画】20年でF1マシンはどれだけ変わった? 雨のシルバーストンでレッドブルが走行比較 レッドブルのRB20は最速のマシンとして今シーズンをスタートしたが、ここ数ヵ月はマクラーレンとメルセデスがその差を縮めており、相対的なパフォーマンスは週末ごとに変化している。 フェルスタッペンとレッドブルは依然としてランキング首位をキープしているものの、ライバルの接近は勝利が以前ほど簡単ではないことを意味し、チームメイトのセルジオ・ペレスが苦戦していることから、マクラーレンがコンストラクターズタイトル獲得に挑戦できる可能性も十分残されている。 レッドブルは今週末のハンガリーGPでこれまでで最も重要なアップデートパッケージを投入することになるが、フェルスタッペンはこのパッケージが2024年後半戦の運命を決定付けることになると考えている。 レッドブルのアップデートは今後数ヵ月のチームの軌跡にとって非常に重要なものかと尋ねると、フェルスタッペンは次のように答えた。 「そうだね、そう思う」 「もしそれで良いラップタイムが出ないのであれば、残りのシーズンがどうなるかは分からない」 「でも同時に、他のチームから何が出てくるかもわからないから、自分たちのことだけに集中する」 「僕たちはかなりのものをクルマに搭載する。すでに持ってきたアップデートよりも少し規模が大きい。もちろん、それによってラップタイムが少しでも上がることを願っているよ」 フェルスタッペンは、今回のアップデートがレッドブルの以前のアドバンテージを取り戻すのに十分だとは考えていないが、メルセデスやマクラーレンに”近づく”ことができるはずだと予想している。 「ここ数戦、僕たちは一番速いクルマを持っていなかった。だから急にそれが変わるとは思っていない」 「うまくいけば、アップデートが僕たちを後押ししてくれるだろうけど、現時点では、今週末にそれがどう機能するか見てみたいんだ」 フェルスタッペンは以前、今季のレッドブルの控えめな開発姿勢に苦言を呈しており、他チームが追い上げてくるのを当たり前だと受け入れてはいけないと語っていた。 予算上限と空力開発制限の下で簡単ではないことを認めながらも、フェルスタッペンはチームに言い訳をしてほしくないと強調した。 「現実的に見れば、他のチームがより大きなステップを踏んでいるのは明らかだ」 「僕のチームがパフォーマンスを見つけるために全力でプッシュしているのは分かっている。このクルマはとても複雑で、セットアップの問題だけではない部分もある」 「同時に、僕たちはもっとパフォーマンスを見つける必要がある。トップチームである以上、風洞での作業時間も少なくなるけどそれを言い訳にしたくない。そんなことは考えたくないからね」 「でも現実には時間が少ない中、ベストを尽くそうとしているんだ」
Filip Cleeren