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Bリーグ初代王者に栃木を導いたレジェンド田臥勇太のプロ意識

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THE PAGE

プロバスケットBリーグの初代王者を決めるチャンピオンシップ・ファイナルが27日、東京の国立代々木競技場第一体育館で行われ、栃木ブレックスが接戦を制して川崎ブレイブサンダースを85-79で破った。MVPには、21得点の古川孝敏(29)が選ばれた。栃木はプロチームとしての戦術、戦略で川崎を上回ったが、初代王者にチームを導いたのは、元NBA選手で主将も務めた田臥勇太(36)のリーダーシップ。レジェンドが日本バスケット界の歴史に確かな足跡を刻んだ。  会場は黄色に染まっていた。栃木ブレックスのチームカラー。ひいき目にみて70パーセントは栃木のブースターではなかったか。 「ファンには感謝。こんなにありがたいことはなかった」  田臥が言う。  前半を終えて43-37。一進一退の攻防が続いていた。  ジリジリと川崎に攻め寄られ、第3Q、指令塔、篠山竜青(28)にフリーで打たれ、ついに51-52と逆転された。さらに反則でフリースローを与え、その後、5点差までリードを広げられる。59-63のスコアで試合は第4Qへ。栃木のメンバーは、ハーフタイムのリーダーの言葉を思い出していたのかもしれない。  キャプテンの田臥がロッカーで吼えた。  「自分たちのバスケットをやろう!」  みんなの目を見た。 「ロシターにボールが入ったら、もっと動こう!」  栃木のオフェンスは、人とボールが激しく同時に動くモーションオフェンスと言われるもの。 田臥は、ライアン・ロシターを起点にオフェンスを活発化したかったのである。  ウィスマン・ヘッドコーチも言った。 「ポゼッションで勝て!リバウンドをとって集中力を持つんだ」  大きくサイドチェンジした古川がアウトサイドからシュートを叩き込んで70-69と逆転に成功するが、すぐさま再逆転され、また今度は田臥からジェフ・ギブズへの空中戦のタップシュート。息詰まる死闘である。勝負をつけたのは、トヨタ自動車から移籍してきた、そのギブズだった。マークを外して78-77にすると、オフェンスリバウンドを丁寧に拾ってギブズがポストプレー。ついに3点差がついた。  途中、1点差に詰め寄られたが、MVPに選ばれた古川が中央からフェイダウエイ。  川崎の北ヘッドコーチが「古川にスリーポイントを打たせるな」と指示していたが、古川は、この試合でスリーポイントの3本を含む21得点をスコアメイクした。  残り16秒。ボールを追う田臥が勢い余って客席まで飛び込んだ。そのファイティングスピリットに歓喜を待つ瞬間の栃木ブースターはヒートアップ、そして試合終了のブザーが響いた。両手を広げて選手一人ひとりと抱き合った田臥の目には、涙とも汗ともわからないものが光った。 「全員で積み上げた勝利。ワガママを言う選手は一人もいなかった。あきらめる選手も一人もいなかった」   

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