革命の代わりに選挙がある…菅孝行・泉房穂が衆院選の後に考えたこと
日本の夜明けぐらいは作りたい
菅武力じゃないけど「力」だよね。議会の数と言ったって、数だけが問題じゃなくて、後ろにある勢力がどれだけの力を持ってるかですよ。 泉第4の権力たるメディアもタチが悪い。 菅メディアは初めから権力を忖度しがちです。テレビは許認可事業だから、忖度は織り込み済みのビジネスです。もちろんそこに可能性がないわけではありませんが。 泉忖度もしてるし、先程も話題にしましたが、私もギリギリのラインで干されかけながらやってますが、大マスコミの報道のあり方が問われていますよね。裏金問題だってすぐ忘れて自民党総裁選でしょう。石破が首相になれば奥さんとの馴れ初めとか、そんなのばかり。悪意も批評性もない。視聴率が取れるからですよ。紀州のドン・ファンもそうです。その結果、冤罪が起こりうるんだけど。繰り返しますが、私が生放送でマスコミ批判してても呼ばれるのは、数字が取れるからです。 菅視聴率至上主義の両刃の刃というのはあるよね。 泉私も数字がなくなった瞬間に消えますから。今のところの立ち位置としては、もうちょっと発信力をつけたいという状況です。将来、政権を握った時のキャスティングに備えて、ネットワークをもっと広げなアカンのでね。10月から毎週金曜日、ニッポン放送のラジオで3時間やってます。そこにゲストも呼んで、人脈を増やします。来るべきときに備えて「せーの! ドン!」と出せる候補者を作る必要がありますから。そういう形で政権交代の戦略的なシナリオと政策を準備する。私の場合は内政は一定わかりますけど、国政となると、外交・防衛もどういう手順で何をするか要りますからね。そこまで行くには、もう少し時間が要るかなという感じです。せっかく61歳でまだ元気やから、あと10年か20年ぐらいかけて、日本の夜明けぐらいは作ろうかなと、けっこう真面目に思ってます。 菅半分ぐらい夜が明けるところぐらいは行くかもしれない。現状の日本の政治は、本当にひどいと思う。悲しいのは、主権者がそれに慣れてきてしまったことですよ。 泉負け戦に慣れてしまっているけど、一方で30年間経済成長せず負担ばかり増えて「もういい加減にせえよ」という気持ちにもなってる。コメンテーターが「株価が上がった」と言っても、「私らは儲かってませんけど」とシラケている。その乖離が激しくなってくると、俗に言う革命が起こるわけだけど、議会制民主主義で言うと、それこそ選挙によって一瞬でひっくり返すことが可能な状況が近づきつつあるんじゃないかと読んでるんです。 《つづきを読む》【泉房穂×菅孝行 徹底討議】政治によって「世界全体の作者」になる
菅 孝行、泉 房穂