日本郵政グループ、増田新社長らが会見(全文1)愚直に、そして誠実に
自身の役目はどこまでと考えているのか
日本経済新聞:すいません、もう1点なんですけれども、郵政民営化委員長をされてた所見なんかを拝見しますと、政府の関与を薄めて規制緩和をしていくべきだというお考えを出されてた思うんですけど、今のお話を伺ったところでは再発防止とか、そういう守りの話ばかりなんですけれども、ご自身のお役目として、まずはそういうところまでなのか、それとも持続的な成長路線をつくるところまでお考えなのか、今のお気持ちを教えてください。 増田:今、わが社の置かれている状況を考えると、今お話にあったような成長路線、あれは2016年の夏までの私の任期の間、2013年から2016年の間に考えられたものであって、株式を上場するというときに考えられてたことなので、今そのことを私がこの場でお話をすると、大変何を考えてるんだという、不遜だというそしりを免れないと思いますので、今はやはり足元をきちんと見て、やっていくということが必要であると、もうそのことにまず徹したいというふうに思っております。 それで、そういう成長のところまでどう考えていくかという、その点のお話でございますが、私も私の身分というのは取締役会のほうで、あんたがやるのがふさわしいかどうかということは、取締役会のほうでいろいろご判断されるので、まず足元を固めるということが私ではふさわしくないということであれば、またそういうご判断をされるでしょうし。まずは今私に与えられているミッション、しかもこの1月のこの時点でのミッションは、まずマイナスだったところをどうゼロに戻すかということであると私は理解しております。思いはいろいろありますけど、今はそちらを封印して、足元を固めることに専念をしたいというふうに思います。 司会:よろしいでしょうか。一番前の列の角の眼鏡の男性。 【書き起こし】日本郵政グループ、増田新社長らが会見 全文2へ続く