日本郵政グループ、増田新社長らが会見(全文1)愚直に、そして誠実に
信頼の回復は簡単ではない
千田:1月6日付で株式会社かんぽ生命の社長に就任いたしました千田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。私も着座で失礼いたします。重ねてではございますけれども、弊社商品の募集に係る問題に関しまして、今般、行政処分を受けるに至ったことを深く反省しますとともに、お客さまをはじめ、多くの関係者の皆さまにご心配とご迷惑をお掛けしておりますこと、あらためて深くおわび申し上げます。 引き続きお客さまからの信頼を回復するための調査と、改善策の対応を確実、迅速かつ丁寧に実施をし、今後、二度とこのような事態を起こさないよう再発防止に向けて内部管理体制のよりいっそうの強化とコンプライアンスの徹底に取り組んでまいります。一度失ったお客さまからの信頼の回復は簡単ではなく長い道のりになると思いますけれども、まずは現在進めている調査や、お客さまの不利益解消をやり遂げるとともに、昨年末に受けた行政処分にしっかりと対応し、信頼回復に向けて何が大切かをしっかりと見極めながら一歩一歩、着実に前に進めてまいりたいと考えおります。 また、当社は今後の再生に向けて日本郵便と連携をし、郵便局、そしてその先にいるお客さまを何よりも大切にする、真にお客さま本位の組織に変わっていかなければなりません。お客さまとの接点である郵便局をはじめ、日本郵政グループ一体となって、お客さまを何よりも大切にする組織をつくるためにも、増田社長、衣川社長ともしっかりコミュニケーションを取りながら改革を進めてまいりたいと思います。
社員間の情報の目詰まりを解消したい
また、当社が新しいかんぽ生命として生まれ変わっていくためには、これまでの問題点にしっかりと目を向け、反省しなければいけないと思っております。これまでのガバナンスの問題、リスク感度の低さ、また、社員、郵便局との情報共有が十分でなかったということをしっかりと反省をし、まずは社員間の情報の目詰まりを解消し、情報共有の基盤づくりを行います。 社員全員が同じ問題意識を持ち、同じ方向に向かって努力できるようにすることが、その先にいるお客さまを大切にすることにつながります。これがわれわれのよりどころであるお客さまの信頼回復の第一歩だと思っております。本当に厳しい状況ではありますが、われわれ社員が多くの先輩たちとこれまで必死の思いで築き上げてきたかんぽ生命です。お客さまからの信頼を回復し、かんぽ生命の再生を実現していくことこそ、私に課された使命と考えております。責任の重さに身の引き締まる思いでございますけれども、新しいかんぽ生命をつくり上げていけるよう、全役職員の先頭に立ち、全力を挙げて取り組んでまいります。私からは以上でございます。 司会:会見者からの発言は以上となります。それでは質疑応答に移らせていただきます。ご質問のある方は挙手をお願いいたします。私が指名させていただきます。担当の者がマイクをお持ちしますので、社名とお名前を名乗ってからご質問いただくようお願い申し上げます。では、お願い申し上げます。じゃあそちらの一番前の列の男性。