地元サインツJr.がトップタイム記録……フェラーリvsマクラーレンの構図か? RB角田裕毅は予選に向け不安の残る18番手|F1スペインGPフリー走行3回目
F1スペインGPのフリー走行3回目が行なわれ、フェラーリのカルロス・サインツJr.がトップタイムをマーク。RBの角田裕毅は18番手だった。 【リザルト】F1 2024 スペインGP FP3 2024年のスペインGPは、2日目も晴れ。ドライコンディションで1時間のFP3がスタートした。気温は26度、路面温度は41度だった。 セッション開始早々にコースインしたのは、メルセデスのルイス・ハミルトン。他のマシンはコースインせずガレージで様子を伺ったため、ソフトタイヤを履いての専有走行のような状況となった。 ハミルトンが1分14秒178を記録しピットに戻ると、他のマシンも続々とコースに向かった。ただハミルトンとは異なり、ハードタイヤやミディアムタイヤを履くマシンが多かった。 そんな中、チームメイトのジョージ・ラッセル、フェラーリの2台が、ハミルトンのタイムを上回っていった。彼らはいずれもソフトタイヤでの走行だった。 その後、ミディアムタイヤを履いたマクラーレンのランド・ノリスが2番手に割って入った。 残り20分を切ろうかという頃から、各車が2セット目のタイヤを投入。ノリスはソフトタイヤを履いてコースインしたが、トラフィックに阻まれ、タイムを更新することができなかった。チームメイトのピアストリも、セクター1と2では好ペースで走ったものの、最終セクターでミス。ポジションこそ上げたものの7番手止まりだった。 なおノリスはアタックをやり直し、1分13秒043を記録して首位に立った。 ハミルトンはこのセッション2セット目のソフトタイヤを投入したが、ノリスには届かず2番手。なおこのハミルトンは、スローラップ中にアストンマーティンのランス・ストロールと接触するシーンもあったが、大事には至らなかった。 残り10分を過ぎると、フェラーリ勢やレッドブル勢もアタックラップを実施。カルロス・サインツJr.(フェラーリ)が首位に立って、地元スペインのファンを沸かせた。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、サインツJr.やノリスにも届かなかった。 上位勢で最後にアタックを行なったのがシャルル・ルクレール(フェラーリ)。ルクレールはセクター1とセクター2で全体ベストタイムを記録したものの、セクター3ではサインツJr.より約0.2秒遅れてしまい、ラップタイムでも3番手に留まった。 結局サインツJr.が首位でFP3が終了。ノリスが2番手、3番手にはルクレールが入った。なおチェッカーフラッグが振られる直前、ノリスとルクレールがコース上で接触するシーンもあった。 RB勢は初日に続けて苦しい展開。ダニエル・リカルドは16番手、角田裕毅は18番手と下位に沈んだ。今回大規模なアップデートを投入してきたRBだが、ここまでのところ、効果的には機能していないように見える。予選での巻き返しなるか、注目である。
田中 健一