「拾ったネコの手術代35万」「1泊入院で10万!」涙が出そう…急な高額出費エピソード。専門家アドバイスも
「たまひよ」アプリユーザーから寄せられた、「涙が出そうなくらい高額の出費が急に発生した」エピソードをご紹介するとともに、想定外の支出のための備えについてファイナンシャル・プランナーの菅原直子さんにアドバイスをいただきました。 【画像】夕食はパンケーキなど、北欧もこんなに手抜き育児
こんなにある! 思わぬ支出とは
まずは、みんなの痛い!支出のエピソードをご紹介します。 ■拾った猫の手術代 「怪我した子猫を拾い、その猫の手術代が35万円かかりました!」(しゅしゅ) ■車の買い替え 「車が突然動かなくなり、買い替えることに。中古で80万円しました」(さやさや) ■窓ガラスの修理代 「台風で一階の窓ガラスが全てひび割れた…。雨戸を閉めていたら割れなかったのに(涙)」(もんち) ■年に3回でかなりの出費に 「1年の間に3回も身内の不幸が続いて、遠方に住んでいるため、往復の交通費・香典代・宿泊費が積み重なって、びっくりする金額になってしまいました…」(ほっちゃん) ■プラスαの請求 「陣痛がきて入院したが、おさまってしまいいったん退院。その1泊の費用が10万!分娩とは別で請求されました」(テディ) ■家電を2年ローンに 「1年の間に家電製品が次々と壊れて、2年のローンを組んで支払い中…」(なつ) ■ご祝儀が重なり… 「弟の結婚式で交通費・御祝儀総額20万超が確定した直後、夫のいとこの結婚式でまた20万超確定です」(こぶ) ■歯の治療をサボったら… 「歯医者の定期検診をサボっていたら、虫歯だらけでセラミックを入れるハメに...。1カ所3万×8本(泣)」(あまえび食べたい) ■度重なる車の修理代 「飛び石でフロントガラスにヒビで5万、その数日後にエンジンが不調になり交換して3万、そのまた数日後に対向車にサイドミラーを壊され2万…、お祓いに行こうかと思いました」(あすか)
「想定外以外にも予測できる支出もあるのであらかじめ準備を」とFP菅原さん
値上がりラッシュでただでさえ支出が増えているのに、想定外の支出に頭を抱えることもあります。そこで、想定外の支出に備えてできることを菅原直子さんに教えていただきました。 「想定外の支出については、『想定外の支出があることを想定』しておくことが大切です。想定外だと感じるけれど、実際は予測できる支出もあります。 たとえば、時期こそ特定できないものの誰でもいつかは死を迎えるのですから、見舞いや葬儀に行くための交通費や見舞金、香典代は生活費とは別にキープしておきたいものです。香典代などは、親せきや地域の相場をあらかじめ親世代に教えておいてもらいましょう。交通費は気持ちが動転していて車の運転に支障があると危険なので、公共交通機関の費用を用意しておくといいでしょう。 いろいろな想定外に対し、家計としては『緊急予備費』として用意しますが、一部は現金にしておきます。電化製品が突然故障してもクレジットカードで買い替えが可能ですが、現金を包む機会もままあるからです。タンス預金(安全に管理してくださいね)か普通預貯金がいいですね。両方の組み合わせもOKです。 社会人になったり、結婚したりなどで新たな家計をスタートさせたら、高額な買い物や将来の子どもの教育費のために積立て預貯金を始めると思います。そこに『緊急予備費』分も加えるようにしてください。 読者のエピソードは、あらかじめ準備しておけるものと、そうでないものに分けられそうです。 自動車や自宅建物の事故は、保険で備えられる可能性があります。めったに起こらないけれど、起きた場合は負担が大きいという事故に備えるのが『保険』です。保険料という対価をあらかじめ払う必要はありますが、安心を得ることができます」(菅原直子さん) 想定外の支出は本当に頭が痛いですね。本来は準備しておくべきなのですが、値上がりラッシュのせいにして準備できていないことを反省しました…。 (取材・文/酒井範子、たまひよONLINE編集部) ※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。 ※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。 ※記事の内容は2023年3月の情報で、現在と異なる場合があります。
菅原直子さん
PROFILE) ファイナンシャル・プランナー。外資系生命保険会社の勤務・代理店を経て1997年FP資格取得・独立。わが子の成長にあわせて教育資金関連に注力し、各地の高校で保護者・生徒向けの進学費用に関する講演多数。現在は子育て世帯からの教育費を中心とした家計相談に加え、高齢者や独立しない子どものいる家族のライフプラン相談も。「働けない子どものお金を考える会」「子どもにかけるお金を考える会」メンバー。
たまひよ ONLINE編集部