ドジャースタジアムで大谷翔平に会える? 米西海岸旅行の魅力、ワインも満喫
連載《とっておきの旅》
広さは日本の国土の1.1倍という米国西海岸のカリフォルニア州(約42.4万平方キロメートル)は、多様な魅力にあふれている。サンフランシスコ、ロサンゼルス、サンノゼ、サンディエゴと日本からの直行便も就航し、訪れやすい旅先だ。そんな広大な州で、一番の注目は大谷翔平選手が移籍したMLB(米大リーグ)、ロサンゼルス・ドジャースだろう。ベイエリアでのヨット帆走や薩摩藩士ゆかりのワイナリーなどと併せて一味違うカリフォルニアの旅をご紹介する。 【写真はこちら】大谷翔平と山本由伸、ドジャースタジアムの「顔」に、「アメリカズカップのヨット」でセーリング、やっぱり絵になる「ゴールデンゲートブリッジ」…見どころをご紹介
■大谷翔平、山本由伸両選手らの壁画が出迎え
MLBのシーズン中、ロサンゼルスのダウンタウンエリアにある「ドジャースタジアム」での野球観戦を目的に渡米する人も多いだろう。1962年に開場、MLBの球場の中で3番目に古い球場は収容人数5万6000人を誇る。エントランスのゲートの周りには、カリフォルニアらしくパームツリーがそびえ、米国で唯一、公式に植物園として登録されている球場なのだそう。緑に囲まれて歴史を感じるたたずまいだ。壁画には大谷選手、山本由伸選手が堂々登場していた。 MLBの観戦チケットは、公式アプリからダウンロードするデジタルチケットとして購入する。席によって30ドル程度から上は1000ドルを超えるものまで幅がある。球場内に入る際は、見学ツアーでも大きさや形状など持ち込めるものには厳しい制限があるので、事前に公式サイトでチェックすることが必要だ。左右対称の美しい球場は見渡しがよく、外野席であっても応援の一体感もあって感激する。 ドジャースタジアムにせっかく行くなら、おすすめはスタジアムツアーだ。月・水・金・日の午前10時30分と午後0時30分からは日本語でのツアーも開催される(大人30ドル)。また、試合のない週末には、スタジアムに加えてロッカールームやブルベンも見学できるクラブハウスツアーもある(英語のみ)。 日本語でのスタジアムツアーでは、ワールドシリーズのトロフィーのほか、最優秀賞や新人王などの数々の輝かしいチームと球場の歴史を知ることができる。ジャッキー・ロビンソンがメジャーリーグ初の黒人選手としてプレーしたことや、日本人メジャーリーガーのパイオニアともいえる野茂英雄選手の話には、胸が熱くなる。 ドジャースタジアムへは、ターミナル駅のユニオンステーションから「ドジャー・スタジアムエクスプレス」という専用レーンを走る無料シャトルバスが出ている。シャトルは試合開始の 90 分前から二回裏までの 10 分ごとに運行。帰りの便は七回裏から試合終了後、45分間を目安に運行している。ダウンタウンからもほど近く配車サービスを利用しても気軽に行けるが、試合日にはかなり交通渋滞もあり得る。