【エリザベス女王杯・生情報】着外続きの秋華賞馬スタニングローズに衰えが皆無と判断できる理由とは?
[GⅠエリザベス女王杯=2024年11月10日(日曜)3歳上牝、京都競馬場・芝外2200メートル] 関西馬9頭の中でただ一頭のGⅠ馬スタニングローズ。今回の大きな注目ポイントのひとつに、彼女の復活があるか否か…がある。 2022年の秋華賞を勝利して以降は14、5、12、8、9、6着と6戦すべてで着外。3歳時にGⅠを含む3つの重賞を制していただけに、衰えを指摘する声が出るのもやむを得ない。だが、今度こそ…の気配がプンプンと漂っている。 「クイーンSでは斤量(57キロ)もありましたが、競馬ぶりは良かったですしね。何より、悪くなった感じは全くありません」と小川陽助手は前を向く。そして、そう思わせるゆえんが、この中間の動きにある。 「悪くなっていれば、11・6秒も出ませんよ。すごくいい状態だと思います」 この〝11・6秒〟。エリザベス女王杯へ向けて栗東に帰厩してから、10月23日と同30日に坂路でマークしたラスト1ハロンの時計だ。ともに自己最速のもので、鋭さは衰えるどころかむしろ円熟味を増していることがうかがえる。好調モードに入っているのだろう、最終追い切り(坂路4ハロン53・7ー12・2秒)は派手さこそないが、騎乗した初コンビのC・デムーロが「満足して帰っていきました」というのだから、デキは推して知るべし…である。 枠順は6枠11番。「一番外のような極端な枠ではないですし、奇数も悪いイメージではありません。ゲート練習もしっかりやっていますしね」と同助手。今年はエリザベス女王杯が古馬に開放されてから初めて、3歳の秋華賞組がいない顔触れになった。ここは正真正銘の秋華賞馬が格の違いを見せつける。
東スポ競馬編集部