永瀬拓矢九段、藤井聡太王将と初の2日制タイトル戦で4度目激突へ 「新鮮な戦いに」 マンスリー将棋
藤井聡太王将(22)=棋聖・竜王・名人・王位・王座・棋王=の挑戦者を決める第74期王将戦挑戦者決定リーグ(王将リーグ)のプレーオフが11月25日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指され、永瀬拓矢九段(32)が西田拓也五段(33)を破り、4期ぶり2度目の王将挑戦を決めた。藤井王将と永瀬九段のタイトル戦激突は4度目となるが、2日制(七番勝負)では初めて。過去3度で敗退している永瀬九段は「私としては新鮮なタイトル戦になる」と語気を強めた。 2人は令和4年の第93期ヒューリック杯棋聖戦でタイトル戦として初めて対戦。以降、2度のタイトル戦で戦ったが、いずれも1日制の五番勝負だった。永瀬九段は王将リーグが進行する中、藤井王将と2日制のタイトル戦を指していないことに気づいたという。それからは王将リーグに「より力を入れた」と永瀬九段。 藤井王将は現在、竜王戦七番勝負で佐々木勇気八段(30)を相手に防衛戦を戦っている。永瀬九段は「その後に私が王将戦で挑戦する。佐々木勇気さんには、とことん頑張ってもらいたい」と、報道陣の笑いを誘った。 4連覇が懸かる藤井王将と、〝4度目の正直〟でタイトル奪取を狙う永瀬九段との王将戦七番勝負は来年1月12、13の両日、静岡県掛川市で指される第1局で開幕する。 (田中夕介)