アメリカ2024年の流行語は「Brain Rot」米アルファ世代に蔓延する“脳ぐされ”問題とは?
◆Brain Rotを起こすのは子どもだけではない
インターネット上に溢れている“無価値なコンテンツ”を取り込み過ぎると脳ぐされを起こすという話。一方で、ラボメンバーの1人は別の要因によるBrain Rotについて言及します。 メアリー:インターネットを長くやりすぎている、というのもあるんじゃないかな。ネットで得た知識が何層にも重なって、しまいには脳が腐ってしまうということ。たとえば、誰かが陰謀論にのめり込んでいて、そのことばかり考えているとしたら、その人の脳は腐っていると言えるんじゃないかな。 ラボメンバーの発言を受け、Z世代専門家のシェリーは「たしかに、ネットの陰謀論や正しいのかわからない情報を大量消費しているあいだにBrain Rotになるという指摘は納得ですね」と発言しました。
◆2024年の言葉にBrain Rotは妥当か?
では、Brain Rotは本当に2024年を代表する言葉と言えるのでしょうか? ラボメンバーが本音で語ります。 ミクア:友達とクイズ形式のゲームをやったときに、ジャンルのひとつがスラングで、その答えがBrain Rotだったんだ。私はわからなかったけど、答えを聞いて「なるほど」と思ったよ。 ノエ:Brain Rotが今年の流行語大賞に選ばれた理由。それはすごく多用されているからというよりも、「脳ぐされ」が今至るところで起こっていて、すごく重要な意味を持つからだと思う。 メアリー:それがインターネットの現状だということだよね。ちなみに、Brain Rot以外には、「Slop」が今年の言葉の候補に挙がっていた。これは「ドロドロ」を意味する言葉なんだけど、ドロドロしたコンテンツという意味で使える。ネットドラマみたいな、ドロドロした作品のことね。 クイズ形式のゲームの答えにもなっているほど、Brain Rotは世間に浸透しています。「脳が腐ってドロドロになりそうな、そんなインターネット環境に生きる私たち。Brain Rotはまさに2024年の言葉にふさわしいとニューヨークのZ世代も全員一致で同意です。ぜひ、あなたの意見も聞かせてくださいね」とシェリーはコメントし、話題を締めくくりました。 (「NY Future Lab」放送より)