G大物OBが阪神との首位攻防戦に2敗1分で完敗した原巨人に喝!「采配を間違った。巨人は命がけで野球をやっていない」
「分業制が、今の野球なのはわかるが、先発投手には完投は無理だとしても1イニングでも長く投げる意識を持たせることが必要だろう。その意識が希薄だから戸郷は、毎度、毎度、6、7回につかまる。第3戦のメルセデスにしてもヨタヨタしていたがなんとか立ち直りを見せていた。5回ではなく、せめて、もう1イニング続投でもよかった。先発が責任を果たせないでいるから、原がとっかえひっかえ使ってきたブルペンにひずみが出ている」 今季の巨人の先発の平均登板イニングは、5.5イニングで、6球団中、4位の数字。完投数「4」は、阪神、中日と並び最多タイで、何も完投数が少ないわけではないが、やはり先発の「もう1イニング」が足りていない。 また先制はしたものの追加点を奪えなかった打線にも問題はある。特に深刻なのは丸のスランプだ。阪神3連戦で1本もヒットを打てず、1日のヤクルト戦で16号2ランを放って以来、5試合18打数ノーヒット。1番から6番に打順を下げられた5日の第3戦は、守備のボーンヘッドに加えて3三振というふがいない内容だった。 容赦なくナタをふるう原監督がスタメン落ちの判断を下す可能性もあるが、広岡氏は、「丸は打てなくとも我慢して固定して使うべき選手。打順がコロコロ変わると打者は戸惑う。丸は1番タイプではないし、彼が集中力を保つことのできる打順で固定して起用すべきだ」と主張した。 また広岡氏が、日ハムの謝罪、説明がなく、無期限出場停止処分をトレードと同時に解除するなど、誰もが納得のいく手順を踏まずに獲得したことに異議を唱えた中田も、打率.156、1本塁打と結果を残せていない。阪神3連戦でも、2つの四球を選んだがヒットは1本。第3戦ではスタメンの座を中島にとって代わられた。 「中田は打ち方さえ修正すれば活躍できる。つまりタイミングの取り方。今は投手のボールに合わせていて自分主導のスイングができていない」 中田に関して悲観的には見ていない。 首位の阪神と2位の巨人が1.5差。巨人と3位のヤクルトが2差で優勝争いは3強に絞られている。まだ巨人は39試合残っていて、ペナントレースの行方は、どうなるかわからないが、広岡氏がエールを送るのは、意外にも愛する巨人ではなかった。