海外で話題を集めた「クルマの流行」 おしゃれなアイテムから悪趣味なものまで 34選 前編
ライトのスモーク化
スモークのかかったライトは、攻撃的な印象を与えるものとしてドレスアップでは長年定番となっている。その狙いは確かだが、実際にはほとんどの場合、ライトの照度や視認性が低下してしまう。 プロが施す薄い色合いのスモークは素晴らしいが、下手なDIYで台無しになってしまうこともある。例えば、ライトを黒いタイツで覆ったり、家庭用塗料で黒く塗り固めたりと、おかしな失敗談もある。また、ライトの光量や照明範囲、色味に関しては法律で厳しく定められており、一歩間違えると違反になる可能性もある。
プライバシーガラス
現在では、さまざまな色合いのプライバシーガラスが、多くのクルマに新車時から装着されている。ほとんどの国では、色付きのプライバシーガラスはリアウィンドウにしか使用できない。フロントガラスはドライバーの視界を最大限に確保するためにクリアにしておかなければならない。 1990年代には、着色ガラスへ交換したり、ガラスの上にシートを貼ったりすることが流行した。ガラス面に残された波打った跡や気泡は、オーナー自身の努力の結晶である。新車購入時にはたいていオプションでプライバシーガラスを選択できるが、後付けしたい場合はプロに依頼して安全に施工してもらおう。
グリルガード
グリルガードは無骨な四輪駆動車によく似合う。英語圏ではブルバー(Bull bar)と呼ばれることが多い。本来は、オフロード走行や大型動物との衝突時に車体を保護するためのものだ。しかし、時代が進むにつれてSUVが進化し、都市生活に浸透していくと、1990年代の終わり頃にはすっかり影を潜めるようになった。 自動車の安全性に対する意識の高まりと、歩行者に対するグリルガードの危険性が相まって、本当に必要とされる地域(オーストラリアの奥地など)を除いて装着する人は少なくなった。例えば英国では、グリルガードの装着は違法ではないものの、推奨はされていない。日本では、保安基準に適合したものであれば車検に通すことができる。