新登場の「メレル ジャパン アパレル」で注目なのは、汎用性の高い「コーチシャツ」だ
定評のあるシューズの売り上げ自体は好調だが、顧客の年齢層が徐々に上がっていく傾向があった。ジャパン独自のアパレルを展開することで、若い層の関心が「メレル」に向いた手ごたえを田中さんは得ているという。 「若い層に訴求する努力はこれまでもしてきましたが、シューズだけではなかなか得られない手ごたえをアパレル効果で実感しています。『メレル ジャパン アパレル』の購入者の約60%が30代以下で、舵が切れた気がします。これがアパレルをやる意義で、シューズとアパレルの相乗効果で顧客の平均年齢層が下がる現象が、実際に起こるんだなという気づきを得ました。 『メレル ジャパン アパレル』は4つのコンセプトを掲げていて、FUNCTIONALTY(機能性)、STORY-TELLING(物語性)、SUSTAINABILITY(持続可能性)、GENDERLESS(ジェンダー平等)がそれです。ジェンダー平等については、社会的性別の垣根なく好んで着てもらえるデザインとパターンを心がけ、ユニセックス展開にしていることでもご理解いただきやすいかと思います」
「従来『メレル』本体で扱ってきた機能素材の他に、われわれ丸紅コンシューマーブランズの属するグループに繊維を扱う会社もあるので、独自の素材選びで機能性と持続可能性を取り入れたアイテムが展開できます。たとえば『シンパテックス ユーティリティ アノラック(Sympatex Utility Anorak)』に採用したサステナブルな機能素材『シンパテックス』は、環境に配慮した持続可能性だけでなく、優れた機能が長続きすることも特徴です。 機能の高い製品を環境に配慮しながら市場に供給することは、社会全体・地球全体で取り組んでいく永遠のテーマだと思いますが、シューズ単独、アパレル単独ではなく相互に対応するアイテムを作って相乗効果を紡ぎ出すことが、物語性ということになるかと思います」 秋冬のラインナップには、さらに機能性の高いサステナブルな商品を展開する予定ということなので楽しみに待ちながら、春夏のアイテムを直営店や公式サイトでチェックしてはいかがだろうか。