イスラエルがレバノンを空爆 救急医療センターで7人死亡
ベイルート、レバノン、3月28日 (AP) ― イスラエルは3月27日未明、レバノン南部にあるイスラム教スンニ派組織と関連のある救急医療センターを空爆、7人が死亡した。この空爆はヒズボラの報復ロケット攻撃を誘発し、イスラエル北部で1人が死亡した。 イスラエルとレバノンのシーア派武装組織ヒズボラはこの前日、国境を挟んで空爆とロケット攻撃を応酬。事態がエスカレートする危険性が危惧されていた。 レバノン救急車協会によれば、27日真夜中過ぎの空爆で、イスラム緊急救援隊の事務所が被弾した。この空爆は、国境を挟んで5カ月以上も続く両者の砲爆撃で、単独の攻撃としては最悪の結果となった。 昨年10月7日に惹起したイスラエルと、パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム武装組織ハマスの戦闘の翌日、ヒズボラは国境越しにイスラエルに対する砲撃を開始した。 それ以降今日まで、イスラエルとヒズボラの全面戦争を未然に防ぐための調停努力にもかかわらず、ほぼ毎日、国境を挟んだ砲爆撃は続いている。 イスラエルで民間人9人、兵士11ひとが死亡。レバノンではヒズボラ戦闘員240人近くが死亡。民間人も40人余りが死亡している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)